【警戒】「平熱なのに」“熱なしコロナ”患者増加 気付かずお盆休み明け再び感染拡大の可能性も…

AI要約

新型コロナウイルス感染拡大の中で、熱がない「熱なしコロナ」の患者が急増していることが報告されている。

その症状は熱中症と似ており、主に倦怠感や喉の違和感、咳、頭痛などが現れるため、注意が必要である。

医師は、特にこの症状の患者が他者に感染を広げやすいため、早めの検査や適切な対応が求められる。

【警戒】「平熱なのに」“熱なしコロナ”患者増加 気付かずお盆休み明け再び感染拡大の可能性も…

この夏、感染が再拡大している新型コロナウイルス。

高熱が出ないコロナ、いわゆる「熱なしコロナ」の患者が急増しているといいます。

都内のクリニックには、体調不良を訴える人が多くいました。

女性:

最初は側頭部が痛い場所が2カ所あって。喉の奥が痛い感じがした。

熱中症が考えられるなという思いがあったんですけど、部分的に痛いところがなんだろうなと思って。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:

今は熱は?

女性:

熱はないんですよ。

伊藤博道院長:

熱なしですね。コロナとインフルエンザの抗原検査をしたところ新型コロナの方が陽性だったんです。

女性:

コロナですか?そうなんですね…。びっくりしました。

 来院時の検温で、36.4℃だった男性は、熱はないものの、鼻水や咳の症状があるといいます。

 

男性:

コロナじゃないかどうかって、自信なかったんですけど、ただ鼻水も出るし、咳も出るし。

伊藤博道院長:

さきほどコロナとインフルエンザの抗原検査をしたところ、新型コロナの陽性でした。

男性:

ちょっとコロナは驚きました。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:

コロナと言えば高熱が出るとか。そういうイメージがあるかもしれませんけど、だんだんウイルスも変わってきて、熱がない人が結構多くて、少なくとも(来院者の)3分の1くらいは、熱がない。熱が少なくとも高くはない。

倦怠感、それから喉の痛みや違和感、それから咳や痰や頭痛などが、主訴の患者さんの方が多いです。熱=コロナとかコロナ=熱っていう時代では、今はないと思うんです。

“熱なしコロナ”については、ある動画も話題になっています。

しゅんしゅんクリニックPさん:

いま緊急で動画回してます。

最近思ったのが、発熱がないコロナいますよね?

熱ないから多分コロナの可能性低いと思いますよって言って、一応検査しますかって言って、検査したら陽性だったみたいな。

現役医師で、芸人でもある、しゅんしゅんクリニックPさんが“熱なしコロナ”について自身のYouTubeで注意喚起した動画が16万回以上も再生され(2024年8月14日時点)、SNSでは、“熱なしコロナ”がトレンドに…。

 最近増えているという“熱なしコロナ”について、伊藤医師は、その危険性を指摘します。

 

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:

熱がないことで、そもそも感染しているかどうか気づきにくかったり、熱がないのでいいかと、多分コロナじゃないでしょうと思い込んでしまうとか。熱がないということが一つの免罪符のようになって、本当は感染しているのに感染していない人と同じように、行動したりとか人に移しやすくなる。

めざまし8スタジオでは、伊藤医師をリモートでつなぎさらに詳しく“熱なしコロナ”について伺いました。

MC 谷原章介:

伊藤先生、この熱なしコロナ、マイコプラズマ肺炎、インフルエンザも今同時に増えているということですけど、症状はかなり似ている部分はあるじゃないですか、どのように対応、診断されているんですか?

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:

倦怠感や喉の違和感、痛みそれから微熱、頭痛など最初の症状は熱中症の症状とも似ているので、最初の1日が大事ですね。とにかく無理をせずに様子を見る。

1日たったところでのどの痛みが強烈になってくるなど、なんらかの方向性が出てくることが多いので、そこで自己検査する、もしくは受診をしていただくのがいいと思います。

MC 谷原章介:

自分自身で体調の違和感を感じたら、自己診断というか病院に行くか行かないかの判断はどうすればいいんですかね?

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:

(熱がないと)コロナなんかは検査するタイミングが早すぎると抗原検査は偽陰性になることが多いので、それを踏まえて2日程度たった後に熱がなくても、倦怠感などの症状があれば、抗原検査をやるのがいいと思います。

このお盆休みが帰省や旅行もあると思うので、できれば抗原キットを用意しておくのも大事なことかなと思いますね。

MC 谷原章介:

すでに田舎に帰えられてご実家でゆっくりされている方とかもいるかと。もし体調の変化・違和感とか感じたらどうすればいいですか?

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:

田舎の家にいること自体は問題ないです。ただ、倦怠感とか喉の違和感とか感染を思わせる症状があれば、ご高齢の方に感染させてしまう可能性があるので、感染のリスクがないことを確認してから食事をするなり会話をするなりするのがいいと思います。場合によっては、向かい合って会話をしないだけでもだいぶ変わってくるので。

換気をよくして両方同じ方向を向いて会話をするなど、一つ一つの細かな気遣いだけでも、だいぶ違いますので、できる範囲で感染対策をしていただければなと思います。

 

(『めざまし8』 2024年8月14日放送より)