28歳女性会社員、初マイカーは人気国産スポーツカー　中学の女性教師に憧れて…夢は「この子でサーキット」

　中学時代に憧れを抱いた、学校の先生が乗っていたスポーツカー。大人になり、“いつかの夢”をかなえた。28歳女性会社員の愛車は、トヨタGR86。人生で初めてのマイカーだ。走る喜びを感じながら、理想のカーライフを描いている。

　真っ白で爽快感あふれるボディー。車内にはポケモンの人気キャラ・ポッチャマが飾られ、かわいらしさも加えられている。

　2022年に納車。「新車で買ったA型です。もともとスポーツカーに乗ってみたくて、86を含めていろいろ見ていたのですが、このGRが出るというニュースを知って、『こっちのほうがかわいい！』と直感したんです」。人生の記念すべき1台としてチョイスした。

　実は最初はオートマで免許を取得したのだが、「このGRを買うことを決めて契約した後に、限定解除しました。納車待ちの間にまた教習所に行きました！　初めてのマニュアルの公道運転は納車後だったので、最初はめちゃくちゃ怖かったです……（笑）。でも、『もうオートマには戻れない』と頑張ってマニュアルに慣れました」と笑顔で明かす。

　クルマに興味を持つきっかけは、中学時代までさかのぼる。美術の女性教師の存在が大きい。「その先生、お若くてすごくカッコいい方で、シルビアに乗って通勤していたんです。それで、中学の頃から『スポーツカーっていいなあ』とずっと思ってきたんです」。目を輝かせながら振り返る。

　大人になって、夢のスポーツカーに乗る機会がついにやってきた。走行性能に“ベタぼれ”。「カーブの時に、頭の入りがよくて、そんなに減速しなくてもスムーズに曲がることができます。スピード感ある走りも気に入っています」。“シンプルに、いじりすぎない”をテーマに、将来のサーキット走行を見据えたカスタムを重ねている。金銭的に無理せずもマイルール。「ボーナスが入った時に、ほどほどにつぎ込んでいます（笑）」という。

「この子でサーキット」も大きな目標の1つだ。富士スピードウェイで1度、先導車付きのお試し走行をしたことはあるが、タイムアタックのレース参戦を夢見て、運転の腕前を磨いている。

　自分のクルマを持っていることのよさについて、「好きな時に好きなところに行ける」ことを挙げる。「『あっ、あそこに行ってみたいな』と思い立ったら、すぐそのまま行けるところです。下調べは特にせず、道中で面白そうな場所を見つけたらそこに寄ることもできます。帰りの時間を心配しなくてもいい。マイカーに乗っていて本当にいいな、と実感するところです。先日も伊豆にドライブに出かけていたら、たまたま河津桜が咲いている時期で、近くに立ち寄って桜の記念撮影ができたんですよ」。自由度の高さはマイカー保持者の“特権”だ。

“若者の車離れ”と言われる今の世の中。「楽しみがどんどん増えるので、クルマを趣味にしてもいいのかなと思っています」。SNSを通じて、GR愛好家の仲間もたくさんでき、充実の日々を送っている。これからのカーライフを見据え、「乗り替えは考えていないです。サーキットで走りたいです！」と声を弾ませた。