早田ひなの“行きたい希望”に特攻隊施設が「ありがたく受け止めています」と感慨 「若い世代の皆さんにより関心を」

AI要約

パリ五輪で好成績を収めた卓球選手が鹿児島の特攻資料館を訪れたいと表明

特攻隊の遺品や関係資料を展示する施設に対する早田選手のコメントが反響を呼んでいる

終戦記念日を迎えるタイミングで、若い世代も含めた来館者が増加中

 パリ五輪の卓球女子団体で銀メダル、シングルスで銅メダルを獲得した早田ひなが、パリ大会を終えて行きたい場所として、「鹿児島の特攻資料館(知覧特攻平和会館)」を挙げた。同館は、第二次世界大戦末期の旧日本陸軍特別攻撃隊(特攻隊)の遺品や関係資料を展示する施設。24歳の早田のコメントを受け、同館は「ありがたく受け止めております」と話し、反響を呼んでいることを明かした。

 早田ら卓球日本代表チームは13日に羽田空港に帰国。記者会見を開いた。早田は「生きていること、自分が卓球を当たり前にできていることは当たり前じゃない、ということを感じたいので行ってみたいなと思っています」と語った。

 8月15日には79回目の終戦記念日を迎える。爆弾を積んだ飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃をした特攻。改めて、戦争について考え、若くして戦死した特攻隊員について思いをはせるタイミングと重なった。

 これを受けて同館の担当者は「今回の早田さんのご発言をありがたく受け止めております」と、感慨深い思いを口にした。

 来館者は昨年よりも増えており、お盆期間中も来館者が増加。若年層が立ち寄る姿も多く見受けられるという。担当者は「私たちは特攻の史実を知ってもらいたいと、日頃から取り組んでおります。若い世代の皆さんにより興味・関心を持っていただき、幅広い世代の方々にも来館していただければと考えております」と話している。