“家具の固定”等の備えを…南海トラフ臨時情報で『便利屋さん』への依頼急増 月数件が6日で20件以上に

AI要約

南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表され、地震対策に関する依頼が急増している。便利屋さん「ベンリー」が家具の固定作業などを行い、多くの人が備えを始めている。

立松克規さんは家具の固定作業を依頼し、地震に備えるための不安を解消。天井や家具の安全確保に努め、安心して生活や仕事を続けられるよう支援している。

ベンリーは耐震作業や転倒防止などの依頼が増加しており、南海トラフ地震臨時情報を機に、地震への備えが重要であることを訴えている。

“家具の固定”等の備えを…南海トラフ臨時情報で『便利屋さん』への依頼急増 月数件が6日で20件以上に

 8月8日、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表されました。大地震への備えをと「便利屋さん」にも依頼が集まっています。

 愛知県清須市が本社で、全国で生活支援サービスを提供する便利屋「ベンリー」は、家具の固定など地震対策の問い合わせが、普段は1店舗あたり月に2~3件ですが、8日の南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表されてから、13日までにすでに20件以上入っているといいます。

ベンリーの担当者:

「すごく問い合わせが増えていまして。(耐震作業が)今日は3件入っています」

 この日の依頼をした立松克規さん(53)です。

依頼者の立松さん:

「買ってみたんですけど、サイズとかも分かんないし、取り付けも不安があったので」

 ホームセンターで売り切れそうになっていた突っ張り棒などを手に入れ、家具の固定を依頼しました。

ベンリーの担当者:

「(天井を叩いて)いいですね。上がコンクリートなのでしっかりしているんで、どこでも大丈夫なんですけど」

 天井の素材などを確かめながら、食器棚と冷蔵庫を固定しました。

ベンリーの担当者:

「前に倒れるのが一番危ないので、前に倒れないように。一番奥で突っ張っているので、力を入れて引っ張ってもびくともしない」

 テレワークが多いという立松さんには、地震に備えるにあたって大きな不安がありました。仕事のデスクの背後には、大きな洋服だんすです。

ベンリーの担当者:

「収納スペースがなくて(上に)のっける方が多くてですね、そうすると地震の時に降ってくることがあって」

 たんすの上の物を下ろしたうえで、転倒防止グッズを取りつけました。

依頼者の立松さん:

「すごいですね、結構固くついていますね。揺すっても動かないですね。倒れてくる心配もだいぶなくなったものですから、仕事も十分安心してできるのかなと思います」

ベンリーの担当者:

「南海トラフ臨時情報が出たことで、ベンリーへの耐震の依頼がすごく増えています。一番は大きな家具はしっかり固定しておいた方がいいよという部分ですね。備えていただくといいかなと」

 新たな大規模地震の確率が普段より高まっているという「南海トラフ地震臨時情報」は15日で発表から1週間になりますが、これを機に備えの見直しが大切です。