長距離移動中は要注意!「エコノミークラス症候群」を防ぐ5つの方法

AI要約

エコノミークラス症候群とは、長時間同じ姿勢で座り続けることによって起こる血栓のリスクであり、命に関わる可能性もある。

症状の初期段階から予防するためには、定期的に体を動かすことが重要であり、座ったままでもできる体操が有効。

血栓ができないようにする工夫をすることで、エコノミークラス症候群を予防できる。

長距離移動中は要注意!「エコノミークラス症候群」を防ぐ5つの方法

文/中田綾美

お盆休み中、長距離旅行に出かける人も多いでしょう。その際、ちょっと留意しておきたいのが“エコノミークラス症候群”です。

飛行機、電車、マイカーなどで長時間座ったままの環境にいるときに起こりやすいエコノミークラス症候群は、最悪の場合、死に至るおそれもあるといいます。

今回は、熊本市民病院首席診療部長の橋本洋一郎氏の著書『毛細血管で細胞力は上がる』(小学館)を参考に、エコノミークラス症候群の予防法をご紹介しましょう。

元サッカー日本代表の高原直泰選手が飛行機のなかで発症したことで、一躍知られることとなった“エコノミークラス症候群”。

エコノミークラスに限らず、ビジネスクラスでもファーストクラスでも、さらに言うならば、乗り物に限らず、長時間のデスクワークでもこの症状を引き起こすおそれがあるとのことです。

長時間同じ姿勢で座り続けると足の血流が悪くなり、足の静脈のなかに“血栓(血のかたまり)”ができます。

この血栓が肺の血管を詰まらせて、血液の流れを止めてしまうことで、起こるのがエコノミークラス症候群です。

初期症状としては、胸の痛み、息苦しさ、足のしびれなどですが処置が遅れると心臓の機能が低下し、命を落とすおそれもあります。

こうしたエコノミークラス症候群を予防するためには、“血管に血栓ができないようにする工夫”を心がけましょう。

血流を悪くしないためには、まずは座っりっぱなしを避けること。少なくとも1時間に1回は5分程度、立ち上がって体を動かしましょう。

飛行機の機内などで動き回るのが難しい場合には、座ったままでもできる体操がおすすめです。

・太ももを上げて足踏みする

・かかとを上下につま先立ちを繰り返す

・片足ずつ膝を上げて足先をブラブラゆらす

・足を伸ばし爪先を手前に引き上げる

・ふくらはぎを軽くもみほぐす

・座ったまま背伸びをしながら深呼吸する