不気味『行方不明展』が盛況 恐怖映像を制作の展示会映像監督の『フェイクドキュメンタリーQ』書籍も考察沸騰

AI要約

2024年の夏、記録的な暑さが続く中、体験型ホラーアクティビティが注目を集める。

東京で開催されている『行方不明展』が特に話題で、不気味な展示物を楽しむ人々が増えている。

人気YouTubeチャンネルから生まれた書籍化も話題になり、ホラーファンを沸かせている。

『行方不明展』や『フェイクドキュメンタリーQ』の不気味さに魅了される人が増え、SNSで盛り上がりを見せている。

書籍版にはQRコードを利用した考察要素もあり、ファンにとって楽しい付加価値となっている。

不気味な世界に没入する人々が増え、暑い夏を紛らわせている。

エンタメ雑誌編集者やホラー作家が注目する中、体験型ホラーアクティビティが大いに盛り上がっている。

特に東京で開催されている『行方不明展』や、人気YouTubeチャンネルから生まれた書籍化が話題を集めている。

暑さを忘れるほどの不気味さに魅了される人々が増え、新たなエンターテイメントの形が浸透している。

不気味『行方不明展』が盛況 恐怖映像を制作の展示会映像監督の『フェイクドキュメンタリーQ』書籍も考察沸騰

 全国各地で例年以上の暑さを記録している2024年の夏、命の危険を感じるほどの酷暑にすでに疲労困憊という人も多いのではないだろうか。

 そんななか、エンタメ誌編集者はこう話す。

「今年はあまりの暑さから、各所で納涼をうたったイベントが開かれています。なかでも、特に人が集まっているのは、お化け屋敷などの体験型ホラーアクティビティなんです」

 さまざまな体験型ホラーイベントが日本各地で行なわれているが、都内でアツく盛り上がっているのは、7月19日から9月1日まで、東京・三越前で開催されている『行方不明展』だ。

「ホラー作家の梨氏とテレビ東京の大森時夫氏が手掛けたこのイベントは、SNSで大きな話題を呼んでいます。あらゆる“行方不明”をテーマにした『行方不明展』は、展示品すべてに謎があり、考察の要素がふんだんに散りばめられていて、そして、かなり不気味なんです」(前同)

 この同展示会の展示物はフィクションでありながら、各々「行方不明」というものに感じる不気味さをメインにおいたもの。そんな今夏、大いに盛り上がっている体験型ホラーには、X(旧ツイッター)にも、《気持ち悪い、怖い、そして最高》《背筋が凍る思いです》といった声が多く寄せられ、体験者が“納涼”しまくっている様子が伝わってくる。

 話題沸騰中の前述の『行方不明展』の展示映像監督は、大人気YouTubeチャンネル『フェイクドキュメンタリーQ』を手掛ける寺内康太郎氏。

『フェイクドキュメンタリーQ』といえば、日本各地から寄せられた“いわくつき”の恐怖映像や、お蔵入りになったテレビ番組の取材映像などを「再編集しているという」設定で、多くのそうした動画が配信されている。

 その、登録者数約30万人という人気チャンネル『フェイクドキュメンタリーQ』からの初の書籍『フェイクドキュメンタリーQ』が、7月25日に刊行された。

 謎多いチャンネルの書籍化について、代表作に『禍あつめ』、『禍話』などがあるホラー作家のかぁなっき氏はこう語る。

「同書には複数のエピソードが盛り込まれているのですが、ぶっちゃけ、どれも水準以上でした。特に新作以外の作品は一歩間違えると不要な付け足しになるところを、書籍という媒体の強みを活かした、動画とは異なる不気味さの追求に成功している印象でした」

『フェイクドキュメンタリーQ』は、動画を観た者同士で互いの考察を披露し合うのも醍醐味のひとつだという。書籍版でも考察ファンにとって嬉しい要素が散りばめられているようだ。

「書籍の各所に散りばめられた12個の、“恐怖の扉”とも言えるQRコードを読み取り、考察をするという楽しみ方ができるんです。YouTubeチャンネルのファンにとっても、動画を見るだけでは得られないヒントが入手できるのではないでしょうか」(文芸誌編集者)

 考察がSNSでも沸騰し、書籍は発売後即重版。早くも累計5万5000部のヒットとなっているというが、前出のホラー作家・かぁなっき氏は、

「個人的に一番怖かったのは冒頭を飾る『エピソード1』。最後に出てくるビデオをうず高く積まれた遺影を見た時に“見てはいけないものを見た……”と感じましたね」

 不気味な『行方不明展』に行き、不気味な動画を観て、不気味な本を読む――暑すぎる今夏は、不気味な世界に浸るものいいのかもしれない――。