48歳、同い年の妻と合わせて世帯年収「900万円」です。世間と比べ高いのか低いのか知りたいです。

AI要約

40代の世帯年収が900万円の場合、共働きの世帯よりも平均より約69万円高いことが分かる。

支出が多くなることもあるため、定期的な家計管理が重要。

ふるさと納税を利用するなど、税金への対策も考える。

48歳、同い年の妻と合わせて世帯年収「900万円」です。世間と比べ高いのか低いのか知りたいです。

世帯の年収は、なかなか周りの人と話しづらいため、自身の世帯年収がほかの世帯と比べて高いのか低いのか気になる方もいるでしょう。世帯年収が900万円というと、生活に余裕があるイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、一口に世帯といっても夫婦のみなのか、夫婦と同居者のいる世帯なのかで支出は大きく変わります。

今回の記事では、40代で世帯年収が900万円の場合、ほかの世帯の年収よりも高いのか解説します。

内閣府の男女共同参画局の「男女共同参画白書」によれば、共働きの世帯は年々増加し、サラリーマンと専業主婦の世帯は減少傾向にあります。女性の活躍推進や、経済的な安定のために、共働きの選択をする世帯も多いようです。そのため、今後40代で同じような世帯年収になる方もいるでしょう。

総務省が行った「家計調査/家計調査編(2023年)」によれば、40代の共働き世帯の実収入は69万2685円です。これを年収にすると、831万2220円となります。そのため、事例の場合には平均より約69万円多いといえます。

共働きでなく、夫のみ有業の世帯の場合には実収入が52万9445円の場合と比べると、年間で635万3340円となるため、195万8880円の違いがあります。

しかし、年収が高い場合でも支出が多ければ生活に余裕が持てないでしょう。同調査では、40代の共働きの消費支出は1ヶ月あたり33万9799円であるという結果も出ています。この支出を大幅に超えていないかについても確認が必要です。

また、年収が高くなることで支出が多くなっているのではないかと考える方もいるかもしれません。先ほどと同様に夫のみ有業の世帯と比べてみると、夫のみの有業の世帯の実支出は30万4796円です。そのため、共働きの場合とそれほど差がないことが分かります。

40代で共働きといっても、夫婦のみの世帯か、親や子どもと同居しているかなどで支出も変わってくるでしょう。生活に余裕があり、貯蓄が十分にできている世帯もあれば、家計に余裕がないという世帯があることも予測されます。

また、所得が高いと累進課税制度により所得税も高くなります。世帯年収が同年代の平均より高くても、家計管理を意識することが大切です。

家計管理のポイントは以下の通りです。

●年間の収入と支出を把握する

●現在の状況を整理し将来への共通認識を持つ

●お金の使い方を見直す機会を定期的に設ける

老後の生活や、子どもたちの進学やイベントなどに備え、計画的に管理をすることが重要です。世帯年収が高いことで、無意識にお金を使いすぎている部分もあるかもしれません。夫婦で定期的に家計を見直す習慣をつけ、使っているお金を「見える化」していきましょう。

また、ふるさと納税を行うことで税金への対策をするのもよいでしょう。所得税の還付や住民税の控除を受けられ、支出がその分軽減されます。