社会人1年目、飲み会で「持ち帰り」ってアリですか? 上司の席で“唐揚げ”が半分ほど残っていて「もったいない」と感じてしまいました。火が通っていれば大丈夫でしょうか?

AI要約

新型コロナウイス感染症が5類に移行し、外食が増える中で食べ残しの問題が浮上している。

食品ロスについての現状と外食産業における食べ残しの割合について紹介。

食べ残しを減らすための工夫として、参加者のニーズに合ったお店選びや3010運動の導入を提案。

社会人1年目、飲み会で「持ち帰り」ってアリですか? 上司の席で“唐揚げ”が半分ほど残っていて「もったいない」と感じてしまいました。火が通っていれば大丈夫でしょうか?

新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで、社会はコロナ以前の生活を取り戻し始めています。外食もその一つで、会社の人や友人と飲み会を楽しむ機会が増えたのではないでしょうか。

そこで気になるのが「食べ残し」です。飲み会終わりに、ふとテーブルを見ると、多くの食べ残しがあるのを目にして「もったいないな」と思ったことがある人は少なくないと思います。

本記事では、食べ残したものを持ち帰ることができるのか、持ち帰る場合どのようなことに注意しなければいけないかを解説します。

食品ロスとは、食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。農林水産省と環境省の推計によると、2022年の食品ロス量は年間472万トンでした。これは1人あたりおにぎり1個分の重さの食品を毎日捨てることに相当します。

内訳としては、事業を通じて発生するものと、家庭で発生するものが、それぞれ半々くらいです。そのうち外食産業の作りすぎや食べ残しによるものは、60万トンと推計されています。

食べ残しを持ち帰るよりも、まずは飲み会などで食べ残しを出さないよう工夫することが重要です。食べ切るために気をつけるべきポイントは以下の通りです。

◆参加者のニーズにあったお店を選ぶ

参加する人の年齢や男女バランス、食べものの好みなどを考えてお店を選びましょう。参加者が楽しんで食べ切れる量を意識したお店やメニューを選んでおけば、結果的に食べ残しの削減につながります。

◆3010運動を取り入れる

3010(さんまるいちまる)運動とは、乾杯後の30分とお開き前の10分は、席を立たずに料理を楽しむことで、食べ残しを減らす取り組みです。

長野県松本市の取り組みとして始まり、地域特性を踏まえて工夫されながら、全国の各自治体の運動として展開されてきました。このような取り組みを参加者に伝えることで、落ち着いて食事を楽しむ時間が取れ、参加者にも喜ばれるのでおすすめです。