冷房は「こまめにオン・オフ」と「つけっぱなし」どちらがお得?

AI要約

エアコンの電気代を節約するために、こまめにオン・オフをするよりも、最速で設定温度に到達するモードにしてつけっぱなしにした方が効果的です。

また、「自動運転」モードを活用することで、短時間で室温を下げ、その後は適切な運転を続けることができます。

設定温度を上げたり、外気温に合わせて適切に使用することで、電気代を節約することができます。

冷房は「こまめにオン・オフ」と「つけっぱなし」どちらがお得?

エアコンを多く使う時期には、電気代を節約するために、こまめに電源をつけたり消したりする方もいるでしょう。しかし、節約のつもりが、かえって電気代がかさむ原因になっているかもしれません。

今回はこまめにオン・オフをした場合の節約効果について解説します。エアコンの電気代を節約したい方はぜひ参考にしてください。

エアコン使用時、もっとも電気代が高くなるのは「エアコンをつけてから設定温度に達するまで」です。

そのため設定温度になったからといって、すぐ電源を切ると、再びつけたときに設定温度まで空気をフルパワーで冷やさなければならず、余計な電気代がかかってしまいます。

また、電気代を気にして初めから弱風モード・微風モードなどの設定にする方もいるでしょう。「弱」で運転した場合、設定温度になるまでに時間がかかるため、こちらもかえって余計な電気代がかかります。

以上のことより、こまめにオン・オフをしたり、「弱」の設定にしたりするよりも、最速で設定温度に到達するモードにしてつけっぱなしにする方が電気代をおさえられることが分かります。

エアコンの電気代を節約したい場合には「自動運転」のモードにすることがおすすめです。「自動運転」は、短時間で室温を設定温度まで下げ、その後は微弱運転や送風運転にすることで、室内温度を最適に保ってくれます。

また「自動運転」の設定温度に気を配ることで、さらに節電効果が期待できます。経済産業省資源エネルギー庁のパンフレット「夏季の省エネ・節電メニュー」によれば、エアコンの設定温度を26度から2度上げた場合、電力使用量を約5.4%削減できることが分かっています。

室内の冷やしすぎに注意し、無理のない範囲で設定温度を上げましょう。人それぞれ体感温度が違うので、家族がいる場合、話し合いながら最適な温度を見つけることが大切です。同庁の「省エネポータルサイト」には、外気温度31度のときエアコンの冷房設定温度を27度から1度上げた場合、1日9時間使用で年間約940円の節約になると記載されています。

いくらこまめにオン・オフしない方がよいといっても、24時間つけっぱなしにすれば、その分の電気代がかかります。長時間出かける際や、外気温の様子を見て電源をオフにすることも大切です。