トイレでできる「脱水状態をチェックする方法」 猛暑で覚えておきたい知識を警視庁が呼びかけ

AI要約

熱中症の予防として脱水状態をチェックする方法を再投稿している警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターアカウント。尿の色で脱水レベルを判定し、適切な水分補給を促すカラーバーを活用した方法が紹介されている。

熱中症は屋外だけでなく屋内でも起こり、隠れ脱水と称される状態もある。そのため、体調に異変があれば熱中症を疑い、水分補給などの対策を取ることが重要。

排泄物をチェックすることで自身の健康状態を確認し、熱中症予防につなげることができる。尿の色の変化に注意を払い、適切な水分摂取を心がけることが大切だ。

トイレでできる「脱水状態をチェックする方法」 猛暑で覚えておきたい知識を警視庁が呼びかけ

 重症化すると怖い熱中症。体の異変にいち早く気づき、水分補給などの対策をすることが大切です。警視庁警備部災害対策課は公式X(ツイッター)アカウント(@MPD_bousai)で、熱中症予防として、脱水状態をチェックをする方法を再投稿。「参考になる」などの声が上がっています。

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 暦のうえでは立秋を過ぎましたが、危険な暑さは変わらない日々が続いています。こまめな休憩や水分補給など、熱中症対策を意識している人も多いはず。ただ、熱中症になるのは屋外など、暑さを感じやすい場所だけとは限りません。

 消防庁が発表している全国の熱中症による救急搬送人員でも、熱中症を発症する場所として多いのは、住宅ほか屋内が約半数。いつのまにか“隠れ脱水”とも呼べる状態になっている可能性があります。

 今回、同課がXに再投稿したのは、2019年8月9日に投稿し、1.2万件の“いいね”や1.4万件のリポストをされた「尿の色で脱水状態をチェックする方法」です。

 投稿には「厚生労働省ホームページ『尿の色で脱水症状チェック』より」の出典で、色分けされたカラーバーと解説を記載した画像が添えられています。「カラーチャートを活用して尿の色で脱水レベルを判定し、どの程度、水分補給すれば通常の状態に戻るかを示したものとなります」と紹介。色の濃度によって、対処すべき脱水対策がわかりやすく示されています。

 カラーバーの色は、一番上の薄い黄色「普段通りに水分を取りましょう」から徐々に濃くなり、「コップ1杯の水分を取りましょう」「1時間以内に250ミリリットルの水分を取りましょう。屋外あるいは発汗していれば、500ミリリットルの水分を取りましょう」「今すぐ250ミリリットルの水分を取りましょう。屋外あるいは発汗していれば、500ミリリットルの水分を取りましょう」と、水分補給の目安が示されています。

 一番下は茶色で「今すぐに1000ミリリットルの水分を取りましょう。この色より濃い、あるいは赤/茶色が混じっていたらすぐ病院へ行きましょう」と、医療機関の受診を促しています。

 自覚症状が薄い“隠れ脱水”に気づく方法を紹介した再投稿に、リプライ(返信)や引用リポストでは「最近真ん中の濃い黄色くらいの色が多いんだけど水分足りてなかったのか」「職場のトイレに貼らせていただいて、熱中症レベルの参考にしています」「尿の色が濃い日が最近たびたびあり、食べ物のせいかな? と思っていましたけど、脱水状態だったのですね」「ランニング後は尿の色をチェックするのが癖になってる」「濃いほど、危険か……了解」などの声が寄せられています。

 排泄物は健康のバロメーターのひとつ。自分の体と向き合うため、トイレでのコンディションチェックを心がけたいですね。