【猛暑対策】朝・昼・夜、それぞれの「効果的な対策」は?今日からできるものばかり!
朝食には塩分を含んだみそ汁やスープがおすすめ。
直射日光からは日傘で遮る。
運動前には体温を下げておくことがポイント。
連日の猛暑。有効な対策を知って、少しでも快適に、カラダへの負担を減らして日々を過ごしたい! そんな時は、朝・昼・夜それぞれのシチュエーションにあわせた猛暑対策を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
新刊『猛暑対策BOOK』(著/藤井直人・小学館刊)から、猛暑を乗り切るために知っておきたい知識を全3回でご紹介するシリーズ連載第2回。藤井先生によると、日常における猛暑を乗り切る共通のポイントは「急がず、ゆっくり、のんびり過ごす」ことなんだそう。早速、具体的な対策を見ていきましょう!
●朝食のおすすめは…「歩行距離」による!?
朝食をしっかりとることは、体水分維持に極めて重要ですが、外出後に歩く距離(運動時間)が長く汗をかきやすい場合は、塩分(ナトリウム)を含んだみそ汁やスープがおすすめです。
水分をナトリウムと一緒に摂取すると、体内での保水効果が高く、大量の発汗による脱水のリスクを軽減することが期待できます。
●「日傘」で直射日光を避ける!
日射(輻射)により、太陽からカラダへ熱が移動するので、日傘などでこれをさえぎると、多少は体温の上昇を抑えることができます。
ただし、日傘は太陽からの輻射熱を防ぐだけなので、これでまったく安心というわけではありません。そのほかの対策とセットで考える必要があります。
●朝の通勤電車に乗るときのコツは「早めに家を出る」!
激しい運動をすればするほど、筋肉でたくさんの熱がつくられ、深部体温が上がってしまいます。つまり、電車に乗り遅れそうになって駆け込んでしまうと、危険であるだけでなく、それだけ深部体温が上がってしまうことになります。
そのため、朝は余裕を持って家を出て、産熱量を上げないように心がけましょう。
●外まわりの移動前は安静にして「体温を下げて」おく!
運動をすると深部体温が上昇するので、運動前に高い状態だと、より深部体温が上昇して暑熱ストレスが大きくなります。
外まわりなどで、どうしても歩いたり、カラダを動かしたりする必要がある場合、その直前は涼しい場所で安静にし、深部体温を低くしておくことで、暑熱ストレスを軽減できます。
●よく歩く日の水分補給には「スポーツドリンク」が有効!
脱水予防の水分補給の場合、飲んでから吸収されるまでの速さや、吸収後すぐに尿として排泄されずに体内に残ることが重要です。
ナトリウム飲料に少し糖が入っていると、吸収速度と保水作用が高くなります。スポーツドリンクには十分な量の糖が入っており、長時間運動前のエネルギーと水分の補給におすすめです。
●猛暑対策として「昼寝」をすると深部体温は少し下がる
昼寝中は筋肉の活動レベルが低くなります。そのため、筋肉でつくられる熱の量が減り、深部体温を下げるように働きます。また、眠りに入ると一瞬汗が出ることがありますが、これにより熱の放散がうながされて深部体温が低下します。
暑さでバテ気味のときは、昼寝で回復を図るのもひとつの手かもしれません。