新幹線の荷物スペース、予約したのに…「何とかしてください」 JR東海「告知を強化中」

AI要約

新幹線の大きな荷物を置ける座席を事前予約で確保できるサービスに関するトラブルが多発している。

JR東海は予約した特大荷物スペースをどのように確保しているか、そして持ち主不明の荷物についての対応方法を明らかにしている。

乗客は予約手続きを怠らず、万が一問題が起きた場合は乗務員に連絡するよう呼びかけている。

新幹線の荷物スペース、予約したのに…「何とかしてください」 JR東海「告知を強化中」

子どもの夏休みや会社の夏期休暇で、新幹線に乗って旅行や帰省に出かける人が多くなる季節です。

東海道新幹線などでは2020年から大きな荷物を置ける座席を事前予約で確保できるサービスが始まり、利用を検討している人もいるかもしれません。

ただ、SNS上には「こんなに快適なんて!」などとサービスをありがたがる書き込みがある一方、予約したはずのスペースに知らない人の荷物が置かれていたことを嘆く投稿も目立ちます。

予約したのに先に使われていたら、どうすればよいのでしょうか。「のぞみ」などの新幹線を運行するJR東海に聞きました。

JR東海などは2019年8月、東海道、山陽、九州の各新幹線の車内で一定以上の大きさの荷物を持ち込む場合、荷物置き場と指定席をセットで予約した上で乗車する「事前予約制」を導入すると発表しました。

対象となるのは3辺の合計が160cm超250cm以内の「特大荷物」で、車内に「特大荷物スペース」と「特大荷物コーナー」の2種類が設置されています。

JR東海のHPによると、これらの場所を利用するには、事前に特大荷物置き場付きの座席を予約した上で、利用当日に車内の指定された場所に荷物を置くことになっています。追加の料金はかかりません。

「特大荷物コーナー」は新幹線のデッキ部分に設けられており、盗難防止のためのロックが備わっています。

一方で、「特大荷物スペース」は一見しただけでは、誰が予約しているのかわかりにくく、このサービスを知らない人にとっては空いているスペースと勘違いして予約していないのにキャリーケースなどを置いてしまう事態が多発しています。

Xには、このトラブルに巻き込まれた人のコメントが投稿されており、「JRの偉い人、何とかして下さい」「こういうことってどこに問い合わせれば良いんだ?」などと嘆きにも似た声が上がっています。

このトラブルについてJR東海に質問したところ、以下のような回答が返ってきました。

様々なお客様に快適にご利用いただけますよう、以下の通りご案内をしております。

・「特大荷物スペース」について、お客様にわかりやすくお示しするとともに、その場所が特大荷物の持ち込みを希望されるお客様のための、予約が必要なスペースであることを明確にするため、車内床面に案内を標記しています。

・ポスターやHP、駅等でのリーフレット掲出等の告知を実施しております。また、海外からのご利用回復も踏まえ、成田空港やJR東日本の主要駅、旅行会社カウンター等においても、リーフレットを設置しております。

・2月から「のぞみ」停車駅の改札口やきっぷ売り場付近の床面に特大荷物に関するシートを貼り付けて告知を強化しております。

・車内放送にて2か国語で「特大荷物スペース」及び「特大荷物コーナー」が予約者専用の荷物置場であることをご案内しております。

・「特大荷物コーナー」について、オレンジ色の「要予約」と書かれた表記を掲出しております。

なお、事前の予約がないまま特大荷物を持ち込むと、持ち込み手数料1000円を支払う必要があります。

JR東海の担当者は「持ち主不明の荷物が置いてあった場合は、荷物に手を触れることなく、巡回中のお近くの乗務員までお知らせください」と呼びかけています。