実は教育熱心なハワイ 現地在住ママが分析する日系人エリアがランキング1位のワケ

AI要約

ハワイの教育環境が過去から現在に至るまで進化していることについて紹介。

全米の公立校ランキングにおいて、ハワイの位置づけや各州の比較について述べられている。

スクールランキングの基準や異なる視点でのランク付けについて解説されている。

実は教育熱心なハワイ 現地在住ママが分析する日系人エリアがランキング1位のワケ

 アメリカ・ハワイへ10年前に移住し、ロコ(地元民)と結婚することになった45歳の主婦ライターのi-know(いのう)さん。高齢出産の末、誕生した子どもたちは現在、小学2年生の7歳男児(通称・ロコ男)と、飛び級でキンダーガーデンに進級予定の4歳女児(通称・ロコ美)の2人です。普段は現地の学校に通っていますが、夏休みは一時帰国し、日本の幼稚園や小学校に行っています。その経験を通して、このコラムでは日米の子育てや、i-knowさんがそれぞれの学校生活で「ここが変だよ」と感じたこと、逆に「いいね!」と思った点などをご紹介。初回は「スクールランキング」をテーマにレポートします。

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「ハワイの教育は全米最下位だから! ハハハ」と、ロコが自虐的に言う時代は今いずこ。全人口の約20%を移民が占めるハワイでは、小学校就学時に英語をしゃべることができない子どもがそこそこいて、かつては最下位を誇った時代もあったようです。

 ところが、2024年最新の公立校ランキングで、ハワイは全米50州中36位(「World Population Review」サイトより。2024年発表)と、なんとか中の下をキープしています。中の下って、いいのか悪いのかわかりませんが(笑)。

 ちなみにランキング1位はニュージャージー州で、最下位はテネシー州。ざっくりというと、アメリカの東海岸はランキング上位の州が多く、多くの大統領を輩出している一方、西海岸や南部はランキング下位な州が多いです。当然、ハワイも。

 こうしたスクールランキングは、いろいろなニュースサイトが独自の視点を交えてランクづけをしているので、サイトによってランキングに多少ずれがあります。

 多くの場合は「英語のリーディング」と「算数」の成績に加え、「先生と生徒の比率」や「ダイバーシティ(人種のバランス)」「出席率」、そして低所得者がどれくらいいるのかの指針になる「給食費免除、または減額されている家庭の割合」をベースにランクづけされています。不動産会社が運営しているサイトだと、学校周辺エリアが安全かどうか、家の販売価格や手に入りやすい家賃であるかといった要素を加味している場合もあります。