どんどん小さくなる柴犬 勘違いしてうなだれる姿に「これは見事なションボリーヌ」の声

AI要約

元保護犬の柴犬が薬を飲むかと勘違いし、しょんぼりしてしまう姿がかわいいと話題になっている。

飼い主は優しく声をかけてあんずちゃんの誤解を解いて、普通の様子に戻った。

日々の服薬に悩みながらも、飼い主はあんずちゃんの健康を気遣って工夫している。

どんどん小さくなる柴犬 勘違いしてうなだれる姿に「これは見事なションボリーヌ」の声

 悲しいことがあったとき、うなだれるのは人間だけではないようです。頭を下げて伏し目がちになった元保護犬。丸くなった背中からは哀愁が漂っています。ちょっとした勘違いからうなだれてしまった姿が、X(ツイッター)で話題になっています。飼い主のNAHOKO(@Anzubakkari)さんに詳しいお話を伺いました。

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「ションボリーヌ、動画バージョン」

 そんなコメントが添えられた動画には、1匹の柴犬の姿が映っています。何かあったのでしょうか。カメラのほうを、申し訳なさそうな表情でじっと見つめています。

 そして、だんだんと下がっていく頭。それに合わせて背中も丸まっていきます。最初こそ上目遣いだった目も、すっかり伏し目がちに……。なんて悲しそうな姿なのでしょう。

 この動画がXに投稿されると、2.2万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「動画バージョンはゆっくりしょんぼりしてくのがよりかわいいですね」「これは見事なションボリーヌ」「かわいそかわいい ヨシヨシしてあげたくなる」など、さまざまな声が寄せられています。

 元保護犬で、推定6歳の柴犬の女の子「あんず」ちゃん。保護された当時、たんぱく漏出性腸症による低たんぱく血症という病にかかっていました。長期的な治療が必要なため、今も治療薬の服用が欠かせませんが、体調は安定しています。

 あんずちゃんは、以前もしょんぼりした姿が話題になりましたが、今回はなぜうなだれてしまったのでしょうか。飼い主さんによると、このときはあんずちゃんの薬をピルカッターで分ける作業中だったそうです。

「あんずが飲む薬を飲む分量に合わせて事前に割っていたんです。すると、割る音を聞いたあんずがしょんぼりし始めました」

 どうやらあんずちゃんは「今、薬を飲まなければいけない」と勘違いしてしまったようですね。薬がよほど嫌なのか、小さくため息をついているようにも見えます。

 飼い主さんはそんなあんずちゃんに「今は飲まないから大丈夫だよ」と優しく声をかけたそう。「しょんぼりしてかわいそうでしたが、かわいいとも思いました」と話します。その後、あんずちゃんの誤解は解けたのでしょうか?

「頭を上げてはしょんぼりするのを何回か繰り返して、薬を割り終えたのがわかったら、普通の様子に戻りました」

 元気に過ごすために必要な服薬ですが、どうしても残してしまったり、吐き出しまったりすることが多々あったそう。少しでもあんずちゃんが服薬しやすいよう、飼い主さんは日々工夫をしています。飼い主さんとあんずちゃんが穏やかに過ごせるよう、これからも見守っていきたいですね。