ワークアウトが習慣化できないのは「柔軟性」と「制限」のバランスが崩壊しているから

AI要約

2024年7月末になり、目標達成に向けた行動が重要である。

Katy Milkman教授のストラテジーを取り入れ、新しい習慣を身につけることが大切である。

自分に合ったバランスと環境づくりが行動の習慣化に効果的である。

ワークアウトが習慣化できないのは「柔軟性」と「制限」のバランスが崩壊しているから

はじまったばかりと思っていた2024年も、気づけばもう7月末。

皆さんは、今年どんな目標を立てましたか? その実現に向けて行動できていますか?

目標達成のために新しい習慣を取り入れ、自分を変えるのはなかなか簡単なことではありません。そして、それは万国共通のようです。

Katy Milkman教授の「新しい行動を習慣づける」ためのストラテジーを挙げたNPRの記事によると、「ある程度の柔軟性を持つ」「先延ばししないために制限を設ける」が挙げられています。

Milkman教授は、名門のペンシルバニア大学ウォートン・ビジネスクールで教鞭をとり、『How to Change』という著書がある、自分を変化させるための行動についての専門家です。

この記事を読んで上記の2点に納得したのは、自分のワークアウトの習慣化にそれがまさしく深く関わっていたからです。

筆者は車社会のアメリカに引っ越してから歩くことも減り、ワークアウトをしなくてはとずっと思っていたのですが、なかなか習慣化することができませんでした。

この2年ほどでようやく習慣と言えるほどルーティン化できたのは、まずきっかけがありました。検診で骨密度が下がっていることが判明したのです。

加齢とともに起こることとはいえ、薬の継続的な服用はなるべく避けたい。となると、筋トレと食事という基本に立ち返るしかありません。

ついにそのときが訪れたのです。

最初はいろいろ試行錯誤もありましたが、習慣化できている現状を振り返ってみると、やはり柔軟性と制限のバランスが自分にはちょうど合っていることが大きいと感じています。

その自分に合ったバランス、ルールが確立するまでには、いくつかステップがありました。

まず、記事執筆や翻訳で自分に役立つ情報収集をしました。また、自分より筋トレに詳しい夫にも相談したりして、ワークアウトのメニューをおおまかに決めました。

最初は腕立て伏せも膝をつけてでなければできないほどで、元体育会系としてはかなりショックを受けました…。でも、できる範囲からはじめて(たとえば、腕立て伏せなら膝を床につけて3回を2セットなど)、少しずつ回数や負荷を増やしていきました。

ただし、毎週何%アップとか、何セット追加する、というような量や頻度についての決まりはつくりませんでした。

また、行動を習慣化するのに役立つ環境づくりもとても重要でした。筆者は面倒くさがりで、ジムに通う(=着替える、車を運転する)こと自体が大きな壁になっていたのですが、コロナでほかの要素も加わって、ジムでワークアウトをすることは完全にオプション外に。

こうして、自宅にツールを揃え、できるだけ仕事机の近くに置くようにしました。