【カセットテープ、VHS、MD】今も持っている人の割合は?多数が処分して満足、一方で「残しておいてもよかった…」と後悔。理由が昭和世代には感慨深い

AI要約

アナログなメディアがデジタルに置き換わる中、カセットテープやVHSなどの懐かしいアイテムを持っている人がどれくらいいるか調査。

アンケート結果から、再生機器を含めてカセットテープやVHSを保持している人や、デジタル化により処分してしまった人などの割合が明らかに。

後悔の理由として、デジタルメディアで十分楽しめるため、収納スペースの問題、劣化による再生不能などが挙げられる。

【カセットテープ、VHS、MD】今も持っている人の割合は?多数が処分して満足、一方で「残しておいてもよかった…」と後悔。理由が昭和世代には感慨深い

今はスマホやパソコンで好きなエンタメ作品を自由に楽しめる時代。ですが、ひと昔前を振り返ると、音楽や映像を鑑賞するには、アナログな道具が不可欠でしたよね。

カセットテープやVHSなどは、昭和世代にとっては馴染み深いものの、最近ではすっかり見かけなくなった懐かしのアイテム。これらを令和の今もまだ保持している人はどれくらいいるものなのでしょうか。『kufura』では、30代以上の男女500人を対象に、アンケート調査を実施しました。

まず、カセットテープ、MD、VHS、およびそれらを再生する機器を所持している人の割合を調べました。結果は以下のとおり。

「カセットテープ」「MD」「VHS」のいずれかも、プレーヤーも持っている…180票(36.0%)

「カセットテープ」「MD」「VHS」のいずれかは持っているが、プレーヤーは持っていない …72票(14.4%)

「カセットテープ」「MD」「VHS」をかつて持っていたが、今は全て処分してしまい持っていない…185票(37.0%)

「カセットテープ」「MD」「VHS」を持っていたことがない…63票(12.6%)

カセットテープ等もプレーヤーも処分してしまった人が最多ですが、いまだに両方とも持っている派も大健闘! また、再生する機器は既にないのに、なぜかカセットテープ等のソフトだけは残している人も意外と存在するというなかなか興味深いデータが得られました。

「かつては持っていたけれど全て処分してしまった」と回答した人たちに、後悔していることはないか尋ねてみたところ、ほとんどの人が「特に後悔していない」とのこと。その理由として以下の傾向が見られました。

♦️他の手段で音楽や映像は楽しめるから

「動画配信サイトや音楽配信サービス等が充分にあり、それらで見られないものも宅配でやりとりするレンタルビデオサービスでカバー出来るので、処分しても困らないから」(36歳男性/その他)

「後悔していません。時代とともに流行する物も変化してくるので。MDやカセットがなくてもネットなどで好きなものを聴けたりするので」(45歳女性/主婦)

「今は歌もYouTubeで聴けるから。カセットテープより音も良い」(50歳女性/その他)

「業者に頼んで大切な家族のビデオはCD-ROMにして、何時でも見られるようにした」(61歳女性/主婦)

今回のアンケートでまず多かったのは、わざわざ旧式のメディアで視聴しなくても、いくらでもデジタルで音楽も映像も楽しめるから、との声。

なかには、カセットテープ等を処分する際に、デジタル媒体にバックアップをとるなど、昔の思い出は残しつつ時代の流れにうまく乗った人もいるようです。

♦️家の中が片付いたから

「今は、一人暮らしで部屋も狭く収納スペースがないため、なくて良かったと思います」(57歳男性/その他)

「引っ越しで処分できたので全く後悔はしていない」(56歳女性/コンピュータ関連技術職)

「後悔するかと思ってずっと持っていたけど、捨てたらすごいスッキリして良かったと思っている」(49歳女性/公務員)

カセットテープもMDもVHSも、ひとつひとつはさほどかさばりませんが、コレクションすると収納スペースを圧迫する原因に。また、前述のように今は音楽も映像もスマホやパソコンがあればいくらでも視聴できるので、強いこだわりでもない限り、カセットテープ等をためこむのは実益に乏しいかもしれません。

♦️持っていても再生できないから

「好きな映画のVHSを捨てずに持っていたけれどカビが生えてしまって見られなくなったので。カセットテープも劣化して飛び飛びで聴けなくなったのを処分したのでこちらも後悔は薄いです」(42歳女性/その他)

「後悔していないです。場所をとるし経年劣化で音質や画質が低下して使えなくなるので」(44歳女性/その他)

「カセットテープやVHSは本体が先に壊れて利用できなくなり、持っていても仕方がないので処分した事は後悔していません」(42歳女性/主婦)

「テレビ自体が対応していないので後悔はなし」(44歳男性/金融関係)

デジタルデータと違って、カセットテープ等のソフトは長期間、保管しているうちに品質が劣化してうまく再生できなくなってしまうことも。また、プレーヤーのほうが先に故障してしまい、ソフトだけあっても意味がない……と処分に踏み切るケースもあるようです。