「結局マイペースな人のほうが、いい仕事ができる」禅僧が指摘する"周囲に流されない人"の驚異的な強さ

AI要約

枡野俊明さんによると、仕事ができる人はマイペースで仕事に取り組んでおり、周囲の意見に左右されず前向きに取り組んでいる。時間の裁量を持っていることも重要で、柔軟にスケジュールを調整することができる。

就寝前の過ごし方も重要で、枡野俊明さんは毎日の区切りをつけるために仏さまへの報告を行っている。過去の出来事を振り返り、反省と感謝を伝えることで心を整え、快眠を促す。

一日を振り返ることで失敗を繰り返さず成功体験を残し、次の日の活動に活かすことができる。

仕事のできる人はどんな姿勢で仕事に取り組んでいるか。禅僧の枡野俊明さんは「秀でた活躍ができる人はみな、マイペースだ。『周囲の意見を気にしない』、『自分のペースでものごとを進めていける』、『楽観的でいつも前向きでいられる」といった、いい意味でマイペースな人のほうがいい仕事ができる。マイペースをプラスにはたらかせるコツは、時間にある程度の裁量があることだ。上司から『この報告書を3日後までにまとめて』と言われたら、思い切って『1週間時間をください』とお願いしてみたらいい」という――。

 ※本稿は、枡野俊明『迷ったら、ゆずってみるとうまくいく』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

■快適な朝を迎えるための就寝前の過ごし方

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「寝る前」の時間を大事にする――慌てることがなくなる一番の方法

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 皆さんは毎朝、気持ちよく目覚めていますか?

 私は毎朝4時半に起床し、朝のおつとめ前に執筆や庭園デザインの構想を練ったり、庭仕事をしています。

 快適な朝を迎えるためには、就寝前の過ごし方がすべてです。

 私は、就寝前にその日一日に区切りをつけることを心がけています。それは仏さまへの報告です。

 「ミスをした弟子にきつく言い過ぎたかもしれません。明日から愛語で接するように心がけます」

「クライアントへの説明が足りませんでした。この次は、もっと丁寧に伝わるように話します」

 もちろん、よかったできごとも報告します。

 「クライアントに庭のできばえを感謝されました」

「今日はテーマに沿ったいい講演ができました」

 今日一日を振り返り、仏さまにお話しするのです。本堂ではなく、住まいにある仏壇の前で、手を合わせ、時間にするとほんの2、3分です。就寝前に頭の中を整理することで気持ちがスッキリしてよく眠れます。

 寝る前に今日の残念なことを思い出すと、かえってモヤモヤした気持ちを引きずって眠れなくなるのではと感じるかもしれませんが、そうではありません。思い出すだけでなく、「明日からはこうします」と反省すべき点に結着をつけるのです。一日を清算するのです。

 一日を振り返る効果は快眠だけではありません。同じ失敗を繰り返さなくなり、成功体験はしっかり記憶に残ります。