受験勉強のコツは夏休みに過大な期待をしないこと あとは、親の折れない覚悟 桜井信一 桜井信一の攻める中学受験

AI要約

今年の暑さは異常で、黒潮の蛇行が原因で気温が上昇している。常識通用しないほどの暑さに注意が必要。

夏休みはバーベキューやプールに人が集まるイメージとは違い、暑さや熱中症の心配で控えめな傾向。日差しも痛く、日影が混雑している中、子供たちは気軽に日なたを走り回る。

塾通いの子供たちには暑さ対策の大切さを伝える必要があり、夏休みの計画や自習の工夫も重要。やることリストを作成し、休息と勉強のバランスを保つことがコツ。

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今年の暑さは異常ですね。黒潮が蛇行しているという珍しい現象が起きて気温をあげているそうですが、理由は何であれこれまでの常識が通用しないほどの暑さですから十分に注意をしなければいけません。

夏休みですから、バーベキューやプールなどに人が集まりそうなイメージですが、全然そんなことないそうです。暑すぎてバーベキューでもしようかという気分にならず、プールも熱中症の心配で家族連れが避ける傾向にあり、さらに水温が高くなっていて、あの冷た~い水ではないそうです。

外に出るととにかく日差しが痛い。なるべく日陰を探しながら歩くわけですが、他の人も同じことを考えていて、日影が混んでいる状態。子どもたちだけが日なたを駆けて行きます。そうなのです。子どもというのはとにかく経験値が少ない。見ていて危なっかしいことばかりです。

さて、夏休みも塾へ通う子が多いわけですが、電車で通う子は特に大人が暑さ対策を伝えてあげてください。子どもって1回言ったくらいではだめですね。でも10回言うと逆に聞いていませんから、5回くらいは言っておきたい。

そして、テレビでよくある暑さ対策だけでなく、塾通い組の対策もやっておきたい。だらしない子は算数だけの日もリュックの中に理科の参考書が入ったままになっていることもある。なるべくリュックを軽くするためにも必要なテキストだけを持たせてあげてください。

準備が整ったらあとは勉強の工夫。夏はたくさん復習をさせようと考えている人が多いはず。ところが、たいして何もできずに終わる人が毎年続出するのです。日々の課題に追われることが理由のひとつ。そして、この暑さですから、少し余裕のあるときは休ませたい、リフレッシュさせたいとなるのです。

それを防ぐためにも、まず『やることリスト』を書きましょう。非現実的なことは書かずに最低限これはやるというものを書く。次に、カレンダーと塾の日程を見比べて、時間が取れそうな日を見つける。そこに〇をつけておきます。仮に〇が8つあったとしましょう。2つは捨てる。バテそうだ、休ませようと思ったとき、この2つの権利を使うことにするのです。つまり、あらかじめどの2つを休むと決めないのがコツです。

塾通い組の夏休みは自習時間が大量にできるわけではありません。普段は塾の課題と学校の宿題に追われて終わるところが、夏休みは毎日1時間でも2時間でもコツコツ時間が取れる期間だと考えてください。