「関節リウマチ」のサイン? 僅かな手足・指のこわばりや関節の痛みが初期症状 早期発見がカギ

AI要約

関節リウマチは、診断には定められた基準があり、しっかりとした検査が必要な自己免疫疾患である。

関節リウマチは関節の慢性炎症を特徴とし、関節の痛み、腫れ、動かしにくさ、そして関節の変形などの症状が現れる。

関節リウマチは中年以降の女性や喫煙者に多く、口腔環境や腸内細菌、感染、ストレスなどが発症の要因とされている。

「関節リウマチ」のサイン? 僅かな手足・指のこわばりや関節の痛みが初期症状 早期発見がカギ

関節リウマチは、なんとなく見た目の変形で診断できそうなイメージがありますが、診断には定められた基準があり、しっかりとした検査が必要なのだそうです。

「もしかしたらリウマチかも?」と思ったときに知っておきたいリウマチの基本と検査方法について、リウマチ専門医の上原武晃先生(湘南リウマチ膠原病内科院長)にお聞きしました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

編集部:

関節リウマチについて教えてください。

上原先生:

関節リウマチは、主に関節の慢性炎症を特徴とする進行性の自己免疫疾患です。自己免疫疾患とは、本来異物や病原体をやっつける「免疫系」が体内の正常な組織や細胞に対しても攻撃することで起こる疾患です。

編集部:

どんな症状がでるのでしょうか?

上原先生:

指などの関節において慢性的な炎症が発生し、これが痛みや腫れ、関節の動かしにくさなどを引き起こします。この状態が続くと、徐々に関節周辺の組織や軟骨が損傷され、指や手首などが変形していくのです。症状は、左右対称のこともあれば片側だけの場合もあります。

編集部:

やはり、関節の症状が多いのでしょうか?

上原先生:

関節の症状が多いのは事実ですが、合併症として全身のさまざまな臓器に炎症を起こすことがあり、さらに皮膚や肺、眼の部位にも症状が出ます。また、関節リウマチの患者さんは心筋梗塞などの心血管系の病気のリスクが高くなるといった報告もあります。

編集部:

どうして関節リウマチになるのですか?

上原先生:

発症のメカニズムは、実ははっきりとはわかっていません。しかし、統計的には中年以降の女性や喫煙者の発症が多いとされています。

また、むし歯や歯周病などの口腔環境や腸内細菌も関連しており、ほかにも細菌・ウイルスの感染、過労やストレス、出産やケガなどをきっかけに発症するという方もいらっしゃいます。