デモに参加したりSNSに書き込んだりしなくても意思表示できる!Tik Tokで話題沸騰「マイクロ・フェミニズム」とは

AI要約

日常生活で感じる、ジェンダーのモヤモヤに抵抗する小さな運動「マイクロ・フェミニズム」について述べられている。

フェミニズムの歴史と現代の目標について簡単な解説が行われている。

具体的なマイクロ・フェミニズムの例として、日常生活で実践する小さな行動の重要性が伝えられている。

デモに参加したりSNSに書き込んだりしなくても意思表示できる!Tik Tokで話題沸騰「マイクロ・フェミニズム」とは

日常生活で感じる、ジェンダーのモヤモヤ…… 私だけ? 感じているのは、あなただけじゃないかも。とは言え、抵抗することに抵抗感があるのも、よく分かる。

結局、人間は社会的動物。加えて、協調性を重んじる私たち日本人が「それって違いますよね?」なんて言うのには相当な勇気とエネルギーがいる。そんな人が知ったら心がすっと軽くなるかもしれないのが「マイクロ・フェミニズム」。日常生活で起こる様々なジェンダーのモヤモヤに抵抗する小さな運動が今、注目されている。

まず、最初に「フェミニズム」について、簡単な解説を。

そんなに遠い昔ではない男性優位の風潮が強かった時代には、フェミニズムは女性の地位と権力を高めることが大きな目的だった。

一方、現代におけるフェミニズムは、「誰もが平等で自由に生きられる社会」を見据える運動がメインストリームになっている。

では、具体的にどんな運動かと言うと、フェミニズム運動で記憶に新しいものと言えば、2017年にアメリカから日本を含む世界に広がった #Me too。この頃にはすでに、SNSが広く普及し、専門家や著名人だけでなく、一般人からも日常で起きたさまざまな性差別を告発する人が増え、社会全体で連帯することができるようになった。

今回のテーマの「マイクロ・フェミニズム」も、こうしたフェミニズムの目標を推し進めるという目的では相違ないけれど、アプローチの方法が少し異なる。

マイクロ・フェミニズムは、大規模な抵抗行為(例えば、SNSで発信をしたり、デモに参加する等)をする代わりに、変化を起こすために日常的に小さな行動をとることができるという考え方。

この言葉は、2024年3月にTik Tok上に登場し、現在でも多くのクリエイターたちが日常で実践しているマイクロ・フェミニズムを披露している。

最初に注目を集めたマイクロ・フェミニズムは、テレビプロデューサーのアシュリー・チェイニーによるポストだった。

「私の好きなマイクロ・フェミニズムの形は、例えばCEOにメールを送るとき、スケジュール管理のためにアシスタントもCCに入れるじゃない。もしそのアシスタントが女性だった場合、私はいつもCEOの前にそのアシスタントのメールアドレスを入れるの」

自室のベッド(と思われる)場所でリラックスしながら、チェイニーは更に続けた。

「もうひとつ、同じようなことをやっているんだけど、チームにメールを送る場合、メールでは必ず女性のほうを先に書くことにしているわ。例えば『やぁ、キャシー(女性)とジョー(男性)!』みたいにね。それが私のお気に入りのマイクロ・フェミニズムよ。あなたのお気に入りは何? 」

チェイニーは、動画の中で「多分誰も気づかないかもしれないけど」と言っているように、マイクロ・フェミニズムのほとんどの行為は、日常生活で繰り広げられるちょっとした会話や行動の中で実践される、本当に些細なもの。