「物言う女であることと、今回の選挙の勝ち負けに強い関係はない」蓮舫バッシングは女性蔑視は本当なのか…エッセイスト・トイアンナが斬る

AI要約

都知事選で現職小池百合子が圧勝し、蓮舫氏は3位に終わったが、それでもネット上で議論が続いている。

蓮舫氏に対する批判が「モノ言う女性への批判」とまで言われるほどの注目を集めており、その件数は選挙後も増加傾向にある。

異例なこととして、蓮舫氏がネタとなった投稿をリポストしたことが社会的な議論を呼んでいる。

「物言う女であることと、今回の選挙の勝ち負けに強い関係はない」蓮舫バッシングは女性蔑視は本当なのか…エッセイスト・トイアンナが斬る

 7月7日投開票の都知事選が現職小池百合子の圧勝で終わった。当初2位と目されていた蓮舫氏は元安芸高田市長の石丸氏にも破れ3位になった。しかしこの選挙、ネット上では未だに議論が続いている。そんな中で蓮舫氏に対する批判は「モノ言う女性への批判だ」という論調まで見かけるようになった。エッセイストのトイアンナ氏がこの問題を斬る。「物言う女であることと、今回の選挙の勝ち負けとに強い関係はない」なぜなのかーー。

  2024年の都知事選が終わって1週間たつ。にもかかわらず、今回は異様である。選挙後も熱意たっぷり、多くの人が都知事選の話を続けているのだ。

 中でも目立つのは、蓮舫氏を巡るやりとりである。まさかの石丸伸二氏が2位となり、3位落選となった蓮舫氏は、7日に「結果を出せなかったことは、ただ私の力不足によります」とコメント。これで選挙戦についての言及は終わると見られた。

 ところが、そうはならなかったのである。

 以下の画像は、7/10~7/17の7日間で、小池百合子氏、石丸伸二氏、そして蓮舫氏がどれだけSNSで言及されたを示すグラフである。

 差が圧倒的なのは、その件数だ。小池百合子氏についてはこの7日間で、わずか2万3605件しか投稿されていない。対して蓮舫氏はその8倍に当たる約19万4000件の投稿が見られる。実際、Xでは都知事選についてほぼノータッチだった私すら、蓮舫氏を援護したり、バッシングしたりする投稿を見かけた。

 しかも、その件数は選挙後に増加傾向にある。いわば「祭り」である選挙が終わったはずなのに、言及数が増しているのだ。

 まず、蓮舫氏をネタにして、デーブ・スペクターさんが「蓮舫がテレビ司会者に転身→ヒステリーチャンネル」と書いた。それに対して、株式会社arcaのCEOであり、Xでフォロワー8万人を抱える辻愛沙子さんが「物言う女を「ヒステリー」と呼び必死で矮小化したい男」とデーブ・スペクターさんを批判したことで、議論が勃発……と、ここまでは一貫して場外乱闘であり、国内政治に関心がある方であれば、そんなもんかと見ていられたかもしれない。

 異例だったのは、これを蓮舫氏がリポスト(自分のフォロワーへ見られるかたちで掲示)したことである。

 辻愛沙子さんの投稿。上部に蓮舫氏がリポストした記録がある。