ラグジュアリーなスポーツカーへと昇華した、アストンマーティンの新型「ヴァンテージ」
アストンマーティンのヴァンテージはスポーツカーとしての性能を極めたモデルで、新型はアグレッシブなデザインと最新テクノロジーを備えたウルトラ・ラグジュアリー・カーとして進化している。
アストンマーティンが110周年を迎え、2023年からはウルトラ・ラグジュアリー・ブランドへの進化を果たしている。新ショールーム「Aston Martin Ginza」も日本を重要なマーケットと位置づけられている。
新型ヴァンテージの国際試乗会ではF1レーサーのフェルナンド・アロンソ氏が走る映像に期待を抱き、実際に乗ると新技術の導入により走りが進化しており、トラックモードやスポーツモードなど冒険を楽しむ要素が取り入れられている。
アストンマーティンの中で、スポーツカーとしての性能を極めるモデル「ヴァンテージ」。大幅改良した新型はアグレッシブで洗練された美しいデザインと、ワイドで低いスタンスによってスポーツカーとしての迫力を増強。最新テクノロジーとインテリアを備え、ウルトラ・ラグジュアリー・カーへと昇華した。
アストンマーティンの新型「ヴァンテージ」の国際試乗会がスペイン・セビリアで開催された。アストンマーティンは1913年に創立されたラグジュアリーとスポーティを極める英国スポーツカーブランドで、その名を世界的に広めたのは映画『007』シリーズのボンドカーでの採用であろう。110周年を迎えた2023年を機に、さらなる至高のウルトラ・ラグジュアリー・ブランドへと進化を見せている。
そのひとつが2024年4月、東京・銀座にある5つ星ホテル「ザ・ぺニンシュラ東京」の中にオープンした最先端の新ショールーム「Aston Martin Ginza」だ。国際試乗会でも世界中から集まった記者へのプレゼンテーションに、オープン時のこのトピックは盛りこまれていたが、それも日本を重要なマーケットと考えているからであろう。
さて、スペイン・モンテブランコ・サーキットと一般道で行われた新型ヴァンテージの試乗会だが、滞在したホテルでまず目にした、開発に携わるF1レーサーのフェルナンド・アロンソ氏が華麗に走行する映像におのずと期待が高まる。
実際に乗ってみると改良版とはいえ、多数の新技術を導入し、走りが大きく進化したことを実感した。
一番のトピックである新しい「エレクトロニック・スタビリティ・プログラム(ESP)」で車両の横滑りを防止し、「E-Diff(電子制御式ディファレンシャル)」でコーナリング性能を向上させ、ヴァンテージ初採用の8段階の「アジャスタブル・トラクション・コントロール(ATC)」で駆動輪のグリップ力を調整してくれる。
ドライブモードでは長距離を快適に走るためのモードを捨て、トラックモードやスポーツモードを採用し、“快適”よりも“冒険”をクルマに組みこんだ。
まさに新生「ヴァンテージ」の始まりだった。
Aston Martin Vantage
SPEC
エンジン:4.0ℓ V8ツインターボ
ボディサイズ:全長4495×全幅2045×全高1275mm
車両重量:1605kg
最高出力:489kW(665PS)/6000rpm
最大トルク:800Nm/2750-6000rpm
価格:¥26,900,000