パートナーの「いびき」が止まる! スタンフォード大教授が教える簡単な2つの方法

AI要約

睡眠時無呼吸症候群について男性と女性のリスクは同じであり、パートナーのいびきに対処する方法や睡眠時無呼吸症候群の他のサインについて紹介されています。

うつ伏せ寝と仰向け寝のどちらが良いかについて、特に乳幼児突然死症候群に影響する可能性があることや歯ぎしりについての情報が提供されています。

歯ぎしりは睡眠障害の一つであり、若い人や継続的に問題がある人は専門医に相談する必要があることが指摘されています。

パートナーの「いびき」が止まる! スタンフォード大教授が教える簡単な2つの方法

睡眠不足から不眠症、夜ふかし、いびきまで、まさに現代病ともいえる睡眠のトラブル。スタンフォード大学医学部教授・西野精治さんが、そんな睡眠のお悩みを科学的エビデンスをもとに解決。『スタンフォードの眠れる教室』より、一部を抜粋・再編集して紹介します。

男性でも女性でも睡眠時無呼吸症候群のリスクは同じ。パートナーがいびきをかいていたら、次の方法を試しましょう。

ー体を横向けにする

ー背中を軽くさわる

ただこれだけのことで、いびきは結構止まります。あまり強くやると目が覚めてしまいますので、やさしくしてあげましょう。「うるさい!」と怒りに任せてどつくのは厳禁で、夫婦喧嘩になったり、その後寝ついてもまたいびきをかいたりします。

いびき以外にも睡眠時無呼吸症候群のサインはあります。頻繁に寝返りを打っているのは、呼吸が止まって苦しいからかもしれません。

神経や血管の圧迫でも寝返りは起こりますし、個人差が非常に大きいので一概にはいえません。一晩で何十回も寝返りを打っても問題ない人もいます。

ちなみに「うつ伏せと仰向けのどちらが良い睡眠を取れますか?」と聞かれますが、どちらでも入眠しやすければ問題ありません。

ただし、うつ伏せ寝では乳幼児突然死症候群と呼ばれる乳児の突然死のリスクが上がります。

乳幼児突然死症候群は1歳未満、特に月齢2か月から6か月程度の乳児で、日本で年間150人程度と頻度が高い疾患ではありませんが、何の予兆もないままに、突然死をもたらす疾患ですので、その時期のうつ伏せ寝は注意が必要です。

大人でのうつ伏せ寝は、好みの問題でリスクはないと思われます。その姿勢によっては、いびきや、無呼吸のリスクに影響が出る可能性もありますが、そのあたりは好みと就寝時の観察によると思います。

同室で眠っている人のいびきも気になるものですが、歯ぎしりも案外、音がします。歯ぎしりがひどいと歯が割れてしまうこともありますので、歯科医に予防のマウスピースを作ってもらうといいでしょう。歯のすり減り具合ですぐにわかります。

睡眠中には筋の弛緩が起こりますが、強い歯ぎしりをしている人は、それが起こりません。咬筋がスイッチオンだから嚙み締めてしまうのです。

若い人の歯ぎしりはストレスなど一過性のものも多く、自然に治ることもありますが、若い頃から歯ぎしりをしていて、それが変わらず続いているのなら、その人の癖のようなものです。過度に気にしないほうが良いと思いますが、歯に損傷が及ぶ場合には専門医に相談すれば良いでしょう。

歯ぎしりも睡眠障害で、睡眠の専門医が診察治療を行いますが、睡眠歯科の専門家もおられます。大阪大学の加藤隆史先生は、世界でも珍しい歯ぎしりの専門家です。