給湯器の温度を「39℃→38℃」に下げると、ガス代はどれだけ節約になりますか? 電気・ガス料金の「補助金」が5月分で終了したので、少しでも節約したいです

AI要約

日本政府が電気・ガス料金の補助事業を再開することで、ガス代による家計負担の増加を懸念する声もある。

家庭のガス使用量の大部分を占めるのは給湯器であり、設定温度を下げることで節約効果が期待できる。

給湯器の設定温度を1℃下げることで年間750円の節約が可能で、手軽に取り組める節約方法である。

給湯器の温度を「39℃→38℃」に下げると、ガス代はどれだけ節約になりますか? 電気・ガス料金の「補助金」が5月分で終了したので、少しでも節約したいです

世界情勢の緊迫化等を背景とした燃料価格高騰を受け、日本政府は電気・ガス料金の補助事業を2023年1月から行ってきましたが、2024年5月分でこの事業が終了しました。

政府はその後、今夏も酷暑が予想されることから再開することを発表しましたが、これは期間限定であり補助はいずれなくなることが見込まれるため、ガス代による家計負担の増を心配する人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ガス代の多くを占める、給湯器の設定温度を下げることによるガス料金の節約効果や、無理なく設定温度を下げるためのポイントについて解説します。

目に見えて火を使っていることが分かるので、ガス使用量のうちで一番多くをキッチンのガスコンロが占めていると思っている人は多いかもしれません。

しかし、実際は家庭のガス使用量の8割程度を占めるのは、お風呂やキッチンでの給湯の利用です。ガス代を効率よく節約していくためには、この給湯にかかるガス代を抑えるとよいでしょう。

給湯器の温度設定を1℃下げることで、どのくらいガスの使用量を削減できるのでしょうか。一般社団法人日本ガス協会によると、キッチンの給湯温度を3℃下げると1.6%、お風呂の給湯温度を2℃下げると1.9%の削減効果があるそうです。

1℃あたりを計算するために単純に割り算をすると、キッチンでは約0.5%、お風呂では約1.0%となりますので、1℃あたり1.5%と考えてガス料金を計算してみましょう。

・試算条件

1ヶ月ガス料金:5209円 ※1

ガス使用量における給湯器の割合:8割

設定温度を1℃下げたときの削減率:1.5%

※1:総務省 2023年度家計調査 家計収支編より二人以上世帯の平均値

5209円×80%≒4167円

4167円×1.5%×12≒750円

給湯器の設定温度を1℃下げることで、年間750円の削減になります。大きな削減額ではありませんが、設定を変えるだけなので手軽に取り組める節約です。