廃車の窓ガラスが琉球ガラスの食器に!埋立処分されていた廃材を「mado」シリーズに再生させた戦後から伝わる職人技

AI要約

琉球ガラス村が廃車の窓ガラスを再利用して製品づくりを始めた

「mado」シリーズとして緑と黒のスタイリッシュな製品が生まれる

ガラスは何度でも溶かして再利用できる可能性がある

廃車の窓ガラスが琉球ガラスの食器に!埋立処分されていた廃材を「mado」シリーズに再生させた戦後から伝わる職人技

「ガラスというのは『何かをしたい』という思いによってどんどん変わっていける素材だと思っています。

車の窓ガラスが県外で廃棄される時にかなりの費用がかかっていることを知り、戦後廃ビンを溶かしてガラス作りをした歴史を参考に琉球ガラスに挑戦しました」

年間約6万台の車が廃車となる沖縄県では、解体業者が窓ガラスを県外に輸送し、埋め立て処分していた。

この現状について県から相談を受けた琉球ガラス村の川上英宏さんは2019年、国内で初めて廃車になった窓ガラスを原料にした製品づくりを始めた。

廃車工場で窓を割り、粉々にしたガラスを工房で溶かして原料にする。

天然のガラス原料よりも固まりやすいため窯の温度の細かい調整や、素早く正確な成形技術が必要だ。

こうして生まれたのが緑と黒のスタイリッシュな“mado”シリーズ。

観光客は、「目の付け所が面白くて、お皿の黒の部分がとてもきれいだと思う」と話す。

拓南商事の自動車リサイクル担当者は、「処分するコストも減り、長く愛されるものになったので嬉しいです」と語った。

川上さんは「ガラスという素材は何度でも溶かして生まれ変わらせることができます。割れた時にガラス工場に戻ってきて、いろいろな生活のガラスに変える仕組みがあればベストだと思います」と語る。

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。