国際大会出場の「ロケット女子」 スポンサー集め980万円獲得 企業に飛び込みアピール

AI要約

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校・付属中学校の女子生徒チームが、モデルロケットの国際大会への出場費用を企業スポンサーから集め、成功を収めた。

チームは英語のプレゼンテーションや新たなモデルロケットの開発に取り組み、支援企業のロゴを白衣に掲げて感謝を示す準備を進めている。

企業への支援依頼に成功したプロセスや会社ごとの支援内容について詳細が述べられている。

国際大会出場の「ロケット女子」 スポンサー集め980万円獲得 企業に飛び込みアピール

英国で今月下旬に開催されるモデルロケットの国際大会に出場する横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校・付属中学校の女子生徒のチームが、渡航などの費用確保に向けたスポンサー集めに成功した。資料を用意して企業に直接売り込むなどし、化学、半導体、菓子といったさまざまな分野の7社から980万円が集まった。生徒は感謝の気持ちを込めて支援企業のロゴを白衣につけ、憧れの舞台に立つ。

■英語でプレゼン

16日、同校のホールでチームの9人がモデルロケットに関する実験データ、画像、説明の英文が記載された資料を掲げ、大会用の英語のプレゼンテーションを披露していた。支援企業の関係者らを招いての壮行会。リーダーの高校1年、鍋田真穗さん(15)が「(質問は)日本語でも英語でも構いません」と述べ、会場を沸かせた。

チームは昨年、国際大会への出場がかかる「ロケット甲子園」に初挑戦して優勝。国際大会仕様の新たなモデルロケット開発や英語でのプレゼンテーションの準備に取り組みながら、渡航・活動費の確保に向けて企業にメールを送るなどして支援を求めてきた。

社会貢献活動の一環としてモデルロケットの制作教室を開催する化学メーカーの「日油」(東京都渋谷区)には同社サイトの問い合わせフォームを通じて連絡。今年3月、コーポレート・コミュニケーション部IR室長の岡田賢典さんらとの面会にこぎつけた。

資料を用いながら、大会の内容やそれぞれが担当する部分について説明し、同社の技術者との間ではロケットの構造などの技術的な対話を行った。

「未来の科学技術分野のリーダー育成の一端を担う」「御社のブランドは教育機関に広く知られる」…。資料では支援の意義やメリット、作業着へのロゴ掲載などの〝特典〟を記載してアピール。同社は熱意を感じとり、100万円の支援を決めた。

岡田さんは「自立的にやりたいことを見つけ、企業に飛び込みで支援を求めるなどはなかなかできることではなく、私たちも刺激を受けた」と振り返る。

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