長寿世界1位(122歳)から3位までの女性たちが食べ続けていた好物とは?糖尿病専門医は「1日25g」を推奨

AI要約

フランス人女性の長寿の秘訣として、チョコレートが挙げられている。

カカオ豆の含有するカカオポリフェノールが健康に良いとされており、実験結果もそれを支持している。

愛知学院大学の研究によると、カカオポリフェノールを摂取することで体の変化が観察された。

長寿世界1位(122歳)から3位までの女性たちが食べ続けていた好物とは?糖尿病専門医は「1日25g」を推奨

人生100年時代というが、最期まで元気にハツラツと暮らしたいと願う人がほとんどだ。そんな中、世界最長寿の122歳まで生きたフランス人女性をはじめ、第2位の日本人女性、第3位のアメリカ人女性が食べていた「好物」に対する「医学的な報告」が注目されている。新著『疲れない体をつくる最高の食事術』の中で、糖尿病専門医の牧田善二氏(73歳)が“ミラクルフード”と呼ぶ、その食べ物とは?

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人類史上、最も長生きしたとされるのが、フランス人女性のジャンヌ・カルマンさんです。1875年2月21日生まれの彼女は、1997年8月4日に122歳で亡くなるまで、寝たきりにもならずハツラツと暮らしていました。

生前の写真を見てみると、車椅子こそ使っているものの、100歳を過ぎてもおしゃれで快活に過ごす様子が伝わってきます。南仏アルルに在住していたため、生前のゴッホに会ったことがあるというくらいですから、その長寿のほどがわかるでしょう。

このカルマンさんが、大好きでよく口にしていたのが、チョコレートです。チョコレートは1週間に1kg食べたこともあったそうです。2番目に長生きした日本人女性の田中カ子さん、3番目のアメリカ人女性サラ・ナウスさんも、大のチョコレート好きだったそうです。

カカオ豆を原料とするチョコレートやココアには、カカオポリフェノールがふんだんに含まれます。カカオポリフェノールは、活性酸素を抑え生活習慣病の予防に有効であると以前から世界的に考えられてきましたが、それを証明する実験が日本でも行われました。

愛知学院大学の大澤俊彦教授は、愛知県蒲郡市、製菓会社の明治と共同で、蒲郡市内外に住む45~69歳の347名(男性123名、女性224名)を対象とする研究に取り組みました。

対象者に、カカオポリフェノールを多く含むチョコレート(カカオ72%)を一日25gずつ4週間摂取してもらい、蒲郡市民病院で検査しながら体の変化を観察するという研究です。その結果は、大変に興味深いものでした。