【闘病】夫の「男性不妊」発覚から出産まで 夫婦の絆で挑んだ不妊治療
橋口さんは夫の男性不妊が発覚し、不妊治療を開始。治療中に夫婦で言い争いもあったが、その時間が夫婦にとって大切な糧となった。
夫の精子検査キットで不妊が判明し、男性専門クリニックと不妊治療専門クリニックで治療。頑張れば自然妊娠できると言われたが、顕微授精が必要と判明。
検査結果にショックを受けたが、夫婦で前向きに治療に取り組み始めた。
妊活をはじめてまもなく、夫の男性不妊が発覚。すぐに不妊治療専門クリニックでの治療を開始し、翌年、体外受精により第一子を授かった橋口さん。治療中は夫婦で言い争うこともあり、「自分の嫌な部分と向き合うことも多かった」と振り返ります。
しかし出産後の今は、「あの時間は夫婦にとって大切な糧になった」という印象も。一体、橋口さんにとっての不妊治療とはどのようなものだったのでしょうか。じっくり語っていただきました。
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編集部:
不妊症が発覚したときの経緯について教えてください。
橋口さん:
2018年に結婚し、妊活を始めたのは翌年です。私が27歳のときでした。当時はタイミング法を半年継続したのですが上手くいかず、そのときたまたま「精子検査キット」というものが市販されているのを知り、試してみました。
編集部:
結果はいかがでしたか?
橋口さん:
芳しくなく、精子の運動率がほぼゼロに近い結果でした。旦那と話して、まずは男性専門のクリニックに行って診察を進めました。その後、私もブライダルチェックなどでお世話になっていた不妊治療専門クリニックで一緒に治療を進めることになりました。
編集部:
どうやって治療を始めたんですか?
橋口さん:
男性専門のクリニックでも精子の検査を受けたのですが、その時の数値はあまり悪くありませんでした。
そのとき「頑張れば自然妊娠できる」と先生に言われたので、ちょっとホッとしていたのですが、数値は変動することもあるそうで、不妊治療専門クリニックでもう一度検査を受けました。すると結果は再び悪く、「顕微授精じゃないと妊娠は無理」とのことでした。
先生にお願いしてもう1回検査をしたら前回よりは若干成績が良く、「人工授精ならギリギリいけるかもしれない」という結果になり、治療を始めようということになりました。
編集部:
その不妊治療専門クリニックで治療を開始したのですか?
橋口さん:
はい。私もそこで不妊症の検査を受けたのですが、年齢の割にAMHの数値が低いことがわかりました。「治療を始めるなら早いほうがいい」と考え、すぐに治療を開始しました。
編集部:
男性不妊がわかったときの、二人の様子は?
橋口さん:
とてもショックでした。「旦那の方がショックなんだから」とわかっていても、旦那に気の利いた声がけをする余裕もなく、「もう、子どもは授かれないんだな」ととても悲しかったです。
一方、夫は「どうして検査キットの数値だけで深刻になるの?」という感じでした。楽観的な旦那に対してイライラしてしまい、軽く言い争いにもなってしまいました。
編集部:
でも、治療を始めようと決めたのですね。
橋口さん:
二人とも検査キットの結果ですでに精神的ダメージを受け、心構えができていたので、その後、クリニックの検査で良くない結果が出ても、それほど落ち込まずにすみました(笑)。むしろ、治療を始めるときには前向きだったと思います。