「頑張って歩きたい」 祇園祭・綾傘鉾稚児が社参の儀で決意

AI要約

祇園祭前祭の綾傘鉾の稚児6人が八坂神社で祭りの無事を祈願し、巡行に参加した。

稚児たちは化粧や烏帽子、狩衣を身に着け、結納の儀や参拝を行った。

未来を担う稚児たちが世界平和を祈りながら伝統を守りながら巡行を行った。

「頑張って歩きたい」 祇園祭・綾傘鉾稚児が社参の儀で決意

祇園祭前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行に参加する綾傘鉾の今年の稚児6人が7日、八坂神社(京都市東山区)で「社参の儀」に臨み、祭りの無事を祈願した。巡行では鉾を先導する重要な役割を担う。

6人は宮澤絃喜(げんき)さん(6)▽宮澤朔さん(6)▽竹内凰(こう)さん(6)▽原田旺樹さん(6)▽岩本拓真さん(5)▽水木絢仁(あやと)さん(7)。

白塗りの化粧を施され、金色の烏帽子(えぼし)を被り、橙や緑の鮮やかな狩衣を身につけた6人は、鉾町の子として迎えられる結納の儀に臨んだ。その後、本殿に参拝し、野村明義宮司からご神木のスギの葉で作られた稚児守と、神の使いとして認められる宣状を受け取った。野村宮司は「世界平和を祈りながらしっかりと立派に巡行してください」と激励した。その後、綾傘鉾保存会の役員らとともに本殿を3周する「お千度の儀」を行った。

原田さんは「神様のお使いとして巡行で頑張って歩きたい」と元気に話した。綾傘鉾囃子(はやし)方保存会会長で父の一樹さん(40)は「伝統を受け継いでくれているようでうれしい」と話した。(田中幸美)