【こんまりさんのお片づけメソッド】片づけはマインドが9割! 片づけが成功する考え方

AI要約

『こんまりメソッド』は、片づけを簡単に続けられる画期的な方法として14年前に提唱された。

この方法は「捨てる」よりも「残す」にフォーカスし、自分の「ときめき」を大切にすることを重視している。

そして、片づけを通じて自己変革を目指すことが特徴で、人生を好転させる手段として紹介されている。

「こんまりメソッド」では、捨てる基準ではなく、「ときめくものを選ぶ」というポジティブな判断基準を持っている。

これにより、片づけが楽しくなり、判断力が高まり、人生全体にポジティブな変化をもたらすと述べられている。

片づけは自分自身と向き合う作業であり、身の回りの整理だけでなく、人生全体に及ぶ重要なプロセスであると紹介されている。

このメソッドを実践することで、「ときめく人生」を手に入れることができると強調されている。

【こんまりさんのお片づけメソッド】片づけはマインドが9割! 片づけが成功する考え方

いちど片づけたら二度と散らからない、画期的な片づけ法として、近藤麻理恵氏が『こんまりメソッド』を発表してから今年で14年。

アメリカでも片づけのカリスマとして大ブームとなったこんまりさんのお片づけメソッドを改めて紐解いていきましょう。

『片づけ』は今や代行サービスなどの職業を生み、家事をプロにお任せする方も多くなりました。また片づけを学ぶ場所ができ、見様見真似で慣れていくものから、学ぶものへと変化してきました。『片づけ』は単なる整理整頓ではなく、自分の人生の棚卸作業。教養として身につけることで、人生は確実に好転するのです。

こんまりさんの片づけメソッドをあらためて学び、部屋も人生もすっきりさせましょう!

■多くの人が学んで、実践してきた「こんまりメソッド」とは…

私が提唱している片づけの方法は「こんまりメソッド」といいます。

いちど片づけたら元には戻らないことを目指して、独自に編み出した方法です。

従来の片づけとの違いは、次の3つです。

「捨てる」ことより「残す」ことにフォーカスしている。

自分の「ときめき」という感性を磨くことを重視している。

片づけを通じて、「自己変革を起こす」ことを目的にしている。

一般的に片づけというと、手放すことが重視されがちです。とにかくものを減らすために、「1年使わなかったものは手放す」「1つ買ったら1つ手放す」などの手放すルールが、世間ではたくさん提案されてきました。

しかし、他人が示した基準に従うだけの片づけでは、自分の心地よさの基準に合わないことが多いものです。片づけが長続きしないうえ、結局は元の状態に戻ってしまいます。

また、手放すものを探すことは、ものに対してマイナスの理由を探し続けることになるので、考え方がどんどんネガティブになっていきます。

こんまりメソッドの最大の特徴は、その判断基準にあります。

それは、「ときめくものを選ぶ」こと。身の回りにあるものから、いらないものを選ぶのではなく、自分が好きなもの、大切にしたいもの、持っていると幸せになるものを選びます。判断基準がポジティブになると、片づけが楽しいものに変化するのです。

自分が持っているものに対して、1つ1つ、ときめくかときめかないかの判断を繰り返すことで、徐々に自分のなかで価値観が明確になり、判断力が高まっていきます。これを私は「ときめき感度が上がる」と表現しています。「ときめくもの」とは、自分が持っていてワクワクする、楽しい、安心するなど肯定的な気持ちになるものです。

こんまりメソッドで片づけをすることで、ときめきの感性が磨かれ、ものを買うときも、新しいものの収納場所を決めるときも、自分の感性で判断することができるようになります。だから、いちど片づけたらリバウンドしません。

片づけの場面だけではなく、仕事や人間関係においても、「ときめくかときめかないか」で判断し、行動できるように変化していきます。すると、人生がときめく方向に好転していくのです。

「片づけはマインドが9割」です。手当たり次第にものを捨てたり、すべてのものが収まるような収納家具を買ったりしても、あなた自身が変わらなければ、うまく片づけられるようにはなりません。

■片づけが成功する、こんまり流考え方

片づけられないマインド

もったいなくて、捨てられない

本当に片づけられるの?

自分に、片づけは無理?

一時的にすっきり見えればOK

どうせ、片づけられない

誰か、片づけてくれないかなぁ

片づけが成功するマインド

絶対に片づけられる人になる!

ものときちんと向き合おう

最後まで片づけを楽しむ

ものを把握して、無駄買いをなくす

ときめく日常や人生を手に入れる

自分の力で片づける

こんまりメソッドは、物理的な整理収納ノウハウはもとより、片づけにおける正しいマインドを身につけ、片づけられる人に変わるための方法です。

片づけはゴールではなく、新たな自分のスタートともいえます。

こんまりメソッドを学んだ大半の人は片づけ後に、ときめく人生を手に入れています。

一方で残念ながら、さまざまな理由で卒業には至らなかった人もいます。そのなかには、家事代行サービスを頼むのと同じ感覚で、片づけるマインドを身につけずに、誰かに片づけてもらう姿勢の人がいました。

片づけを進めるためのサポートを、プロに頼むことは大いに効果があります。しかし、もっとも大切な「残すものを選ぶ」判断は本人にしかできません。

もしあなたが、「誰かが片づけをしてくれたら楽なのに…」と思っているのであれば、片づけの定義を変えてみましょう。片づけるとは、過去の自分の選択に向き合い、「片をつける」こと。自分の人生そのものに対峙する作業なので、誰かが代行できるわけではないのです。

「片づけってなんだか大変そうだな」「自分にできるだろうか」と不安に思っていたとしても、大丈夫です。こんまりメソッドは、誰にでも実践できるよう、シンプルな手順で片づけを進めるために体系化されています。

片づけとは、楽しいもの、人生をときめくものに変えるもの、そして、誰にでもできるもの。片づけに対する従来のイメージをがらりと変えるこんまりメソッドを、ぜひあなたも体験してみてください。

■【著者プロフィール】

近藤麻理恵(こんどうまりえ)

1984年生まれ。片づけコンサルタント。愛称はこんまり。幼少期から片づけの研究を始め、独自の片づけ法「こんまりメソッド」を編み出す。『人生がときめく片づけの魔法』(河出書房新社)は40カ国以上で翻訳され、シリーズ累計1400万部を超える。2015年に米『TIME』誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出。2022年にはネットフリックス(Netflix)の冠番組で、米デイタイム・エミー賞を受賞。

※本記事は近藤麻理恵著、池上彰責任編集の書籍『明日の自信になる教養3 池上 彰 責任編集 部屋も心も整う片づけ学』から一部抜粋・編集しました。

撮影/西村彩子 ヘアメイク/井生香菜子

著=近藤麻理恵、責任編集=池上彰/『明日の自信になる教養3 池上 彰 責任編集 部屋も心も整う片づけ学』