「1日2個のキウイで...」ニュージーランドの東大でも研究される、驚きの腸活効果とは?【医学博士が解説】

AI要約

キウイは栄養価が高く、特に腸活効果が注目されているフルーツです。

ニュージーランドの研究によると、グリーンキウイ摂取が便秘や胃腸不快感の改善につながることが示されています。

食物繊維が豊富で、グリーンキウイは水溶性と不溶性の両方の食物繊維を含んでおり、腸内環境を整える効果があると言われています。

「1日2個のキウイで...」ニュージーランドの東大でも研究される、驚きの腸活効果とは?【医学博士が解説】

スーパーの果物売り場に、旬を迎えたニュージーランド産のキウイがたくさん並ぶようになりました。数ある身近なフルーツの中で、実はキウイの栄養価の高さが圧倒的だって知っていましたか?

ビタミンCをはじめとする日常生活で摂りたい「10種の栄養素がぎっしりつまっている」ことはすっかりおなじみですが、今回特に着目したいのはその腸活効果!

最近「腸活」という言葉をよく耳にします。腸を整えることで脳が活性化されることから「腸は第二の脳」ともいわれていて、腸内環境を整えることで便秘や下痢の解消だけでなく、免疫力アップやストレス軽減、美肌効果まで期待されるとあって注目が集まっています。

キウイの本場・ニュージーランドのオークランド大学でキウイの健康効果について研究している医学博士のアンバー・ミランさんによると「1日2個のグリーンキウイを4週間続けて食べると便秘と胃腸の不快感が改善したという研究結果が出ています」とのこと。

「私はキウイを食べることによってどう体に影響するのか、おもに消化について研究しています。一般的に健康な人でも実は腸に問題を抱えているという人は多く、世界人口の約60%が胃腸の不快感に悩まされており、そこで有効なのが食事、さらに腸活食材として筆頭に挙げられるのが「食物繊維」です」(アンバー・ミラン医学博士)

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、成人女性の食物繊維の1日の目標摂取量は18g以上ですが、実際のところは平均15.9g(2020年版)しか摂れていません。グリーンキウイは1個(可食部100gあたり)で不足分を補えるとあって、食物繊維不足の解消にうってつけ。

また、食物繊維には水溶性と不溶性の2種類あり、どちらも便通を改善する作用があるのですが、キウイフルーツのすごいところはこの2種類を両方含んでいるということ!

アンバーさんは、グリーンキウイを1日2個食べることで“腸内の水分保持力がアップした”との研究結果を紹介し、「水分を含んだ食物繊維がお腹を通っていくことですっきりし、膨満感を防ぐだけでなく、善玉菌の餌になるため、腸内環境が整います。ゴールドキウイを1日3個食べる検証では、いきみや残便感のない快腸をもたらし、健康な人が食べても便がゆるくなるなどのネガティブな結果もありませんでした」と解説しました。