「母猫が子猫をくわえて逃げている」と連絡を受け現場に向かったら…… 壮絶な捕獲劇、涙の結末に反響続々

AI要約

母猫が子猫を保護しようとして逃げる中、保護猫ボランティアが奔走し、長山さんからの連絡を受けて現場に急行。

子猫たちの保護に成功し、母猫も捕獲して安全な場所へ移送。

母子猫たちの保護に成功し、地域の協力もあり、危険な状況から無事に救出。

「母猫が子猫をくわえて逃げている」と連絡を受け現場に向かったら…… 壮絶な捕獲劇、涙の結末に反響続々

 子猫をくわえて逃げる母猫……。母子全員を保護をするため、さまざまな人たちの連携プレーのもと奔走する保護猫ボランティアさんの様子がYouTubeに投稿されました。記事執筆時点で動画の再生数は4万2000回を記録し、視聴者からスーパーチャットが寄せられるなど反響を呼んでいます。

 2024年4月末の午前11時ごろ。保護団体と協力しながら、個人で野良猫ちゃんたちの保護活動に取り組んでいる投稿者さんのもとに、隣町の長山さん(仮名)から連絡が入りました。長山さんによると、「昨日から三毛猫が子猫を4匹連れて来ています」とのこと。

 さらに12時には「母猫が物置の2階から子猫をくわえて庭へ移動しました」と報告を受けます。どうやら母猫はオス猫から追いかけられて逃げていたようで、近くにはカラスもいるらしく、とても危険な状況。14時15分、投稿者さんは急いで現場へ向かいました。

 長山さんのお宅は農家で、母子猫はフキ畑に隠れた様子。全体を見渡すも姿が見つかりません、またどこかへ移動してしまったのでしょうか……? 広い土地で隠れ場所がたくさんありましたが、投稿者さんは引き続き範囲を広げて捜索を開始。敷地内を全て見て回り、両隣のお宅にも声をかけて懸命に探します。

 同時に、猫ちゃんのごはんを置いて様子を見ていると、食べた形跡がありました。車の下にはオス猫が隠れており、もしかしたらこの子がごはんを食べたのかもしれません。その後も母子猫は見つからず、投稿者さんは17時過ぎにいったん引き上げることにしました。

 時刻は流れて18時過ぎ。長山さんより「子猫4匹を保護しました」「母猫が戻ってきてフキ畑をウロウロしているので探したところ、庭の一番隅に隠れてしまいました」との連絡が。別の地域の協力者さんに捕獲器をお借りし、母猫の捕獲を試みます。

 19時半、捕獲器を仕掛けている間、投稿者さんは子猫たちとご対面。三毛柄、キジ白、白黒、黒といった個性豊かな柄のきょうだいたちです。子猫たちは手のひらサイズでとても小さく、へその緒が残っていたことから、まだ生まれて間もないことがわかります。母猫は出産後すぐに、長山さんの敷地内に子猫たちを運んできたようです。

 19時40分。捕獲器の中には、小柄でかわいい三毛猫ちゃんの姿が。無事に母猫さんの保護に成功しました。ひどく痩せているものの、まだ年齢は若そうです。最初、母猫は驚いていましたが、すぐに落ち着いてくれました。20時10分、長山さんの車で投稿者さんの自宅へ向かい、猫ちゃんたちのお世話をしてくれるボランティアさんの到着を待ちます。ボランティアさんは別の地域で活動していた帰りに立ち寄ってくれるとのことです。

 20時50分にボランティアさんが到着。捕獲器の中に子猫を入れると母猫が踏んでしまうことがあるため、ボランティアさんはあたためて持ってきたミルクを子猫たちに飲ませてくれました。みんな上手にチュパチュパと飲みますが、中にはおなかが空いて皮がしぼんでいる子も。ボランティアさんによると、おなかにシワが寄っているのはミルクが足りてないということなのだそうです。

 その様子を、威嚇することも逃げようとすることもなく見守っていた母猫さん。もともと人に慣れた猫ちゃんのようで、投稿者さんやボランティアさんたちが子猫のお世話をしてくれていると理解してくれたのかもしれません。そして21時には、ボランティアさんが母子猫を連れて出発。長山さんから連絡を受けてから、投稿者さんの半日かけた保護活動が無事に終わりました。翌日には朝から雨が降り続いたそうで、まさに間一髪の救出劇です。親子そろって保護できて本当によかった……! 

 これからの猫ちゃんたちのことはボランティアさんにお任せし、投稿者さんは今後、後方支援に回るといいます。ちなみに前日見かけたオス猫さんは父猫のようで、こちらは近いうちに去勢手術を行う予定です。投稿者さんによると、依頼主の長山さんはとても猫ちゃんが好きなものの、すでに先住猫がいるため、今回保護をお願いされたとのこと。行動的な長山さんや地域の人、ボランティアさんなど、多くの人たちの協力のおかげで、猫ちゃんを無事に保護することができたといいます。

 また投稿者さんは「母子猫たちへのご支援をいただけるとうれしいです」「ミルクやフード、日用品、また医療費がかさんでいます。日々走りまわり、緊急対応してくださるボランティアさんへ、そして母子猫たちへのあたたかいお気持ちをお待ちしております」とも発信。詳細はサイトに記されています。

 野良猫の多い地域に暮らしている中で、「1匹でも多くの猫たちを助けたい」という思いから動画投稿を始めた投稿者さん。活動の様子は、YouTubeチャンネル「Lumi Towncat」から見ることができます。なお、ボランティアさんから届いた母猫と子猫たちの元気な姿も、同チャンネルで公開中です。

画像提供:YouTubeチャンネル「Lumi Towncat」さん