兵庫県豊岡市で22日に1日限定でバスカフェ 専門職大生が運営

AI要約

兵庫県豊岡市の芸術文化観光専門職大学の学生有志が、地元の中高生に新たな居場所を提供するためにバスカフェを開設する。

バスカフェは、全但バスの協力を得て実現し、江原駅周辺で行われる。バス内外で飲食やくつろぎが楽しめる。

メンバーは好評なら定期的に開催する考えであり、中高生や一般利用を呼びかけている。

兵庫県豊岡市で22日に1日限定でバスカフェ 専門職大生が運営

兵庫県豊岡市の芸術文化観光専門職大学の学生有志が22日、同市日高町のJR江原駅近くの会場で、全但バス(本社・同県養父市)のバス1台を借りて1日限定の「バスカフェ」を開設する。地元の中高生らに「新たな居場所」を提供。公共交通のバスを通じて、大学生たちは「地域の人たちの交流の場も目指したい」としている。

企画・運営するのは、芸術文化で地域と大学の交流に取り組む大学公認サークル「ひよコモンズ」(12人)の有志9人。

メンバーによると、江原駅周辺には大きな商業施設がないうえ、商店も少なく、地元の県立日高高生やJRで近隣に通学する高校生らは、列車待ちする時間を過ごす「居場所」がないという。

そこで、メンバーが昨年10月から同市日高振興局と連携し、江原駅東口近くに「サードプレイス」(第三の居場所)を企画。今年3月には、街づくり系のNPOを通じ全但バスも協力を申し出て、路線バス1台を借りることができ、但馬県民局の補助事業としてバスカフェが実現した。

会場は旧スーパー「さとう」前の駐車場で、地元に人気のハンバーガー店「バーガーシティ・サンロード店」前で、バスを停車させテーブルやいすを設ける。

現在も地域住民の足として活躍する現役のバスを使うため、ひよコモンズのメンバーが当日、車内を簡易装飾し、後部座席のスペースにマットなどを敷き、靴を脱いでくつろいでもらう。また、背もたれで仕切りを作り、リラックスした空間を演出するという。

開設は午前11時~午後5時。車外ではメンバーがコーヒーや菓子などを販売し、車内ではマナーを守ってもらい、飲食はOKに。雨の場合も実施する。

メンバーの2年、末本あおいさん(20)は「1日限定ですが、好評なら定期的にバスカフェを開催したい」といい、中高生や一般の利用を呼びかけている。