週2回のウォーキングでメンタルヘルスは向上する?英教授の研究が証明

AI要約

新たな研究により、たった30分のランニングかウォーキングを週に2回するだけで、メンタルヘルスにいい影響が出ることが証明された。

運動とメンタルヘルスに関する世界トップレベルの研究者、ブレンドン・スタブス教授が率いた18ヶ月間の同研究では、2909名の被験者がアシックスの「ムーブメント・フォー・マインド」プログラムに8週間参加した。

被験者は、この研究の開始前と終了後に、ワーウィック=エディンバラ・メンタル・ウェルビーイング・スケール(Warwick‐Edinburgh Mental Well‐being Scale)と呼ばれるアンケートに回答した。

週2回のウォーキングでメンタルヘルスは向上する?英教授の研究が証明

新たな研究により、たった30分のランニングかウォーキングを週に2回するだけで、メンタルヘルスにいい影響が出ることが証明された。

運動とメンタルヘルスに関する世界トップレベルの研究者、ブレンドン・スタブス教授が率いた18ヶ月間の同研究では、2909名の被験者がアシックスの「ムーブメント・フォー・マインド」プログラムに8週間参加した。

このプログラムでは、被験者がさまざまなオーディオセッションを聴きながら、週に2回、30分のウォーキングかランニングを行った。このオーディオセッションでは、体を動かしながらメンタルヘルスを改善する方法を幅広い分野の専門家が教えてくれる。

各セッションの内容は前回の内容をベースに作られており、毎回異なるテーマ(ブレスワーク、マインドフルな体の動かし方、ソフロロジー、自然とのつながり、音楽、マインドフルな瞑想など)に焦点が当てられる。

被験者は、この研究の開始前と終了後に、ワーウィック=エディンバラ・メンタル・ウェルビーイング・スケール(Warwick‐Edinburgh Mental Well‐being Scale)と呼ばれるアンケートに回答した。

このアンケートは過去2週間の思考や感情の状態を回答者が自己評価するもので、パブリックヘルスセクターや職場、臨床現場で広く用いられている。

このアンケートによって、「ムーブメント・フォー・マインド」プログラムに参加した被験者のメンタルヘルスの状態は1.08ポイント改善していることが分かった(1ポイント違うだけでも臨床的に意義がある)。

2021年、アシックスは、このプログラムを小規模で実験的に展開し、8週間で対象者のウェルビーイングに臨床的な有意差が現れることを突き止めた。

「約200名が参加した2021年のランダム化比較試験では、アシックスのムーブメント・フォー・マインドプログラムがメンタルヘルスにポジティブな影響を与えることが証明されました」とスタブス教授。

でも、「このプログラムが実世界でも同じ効果をもたらすことを確実に証明するには、このプログラムを実世界で評価する必要がありました」

「そこで私たちは何千人もの参加者を集め、その人たちのウェルビーイングに現れる変化を追跡しました。週2回のセッションによって人々のメンタルヘルスが向上するという結果が継続的に見られているのはうれしいことです」

「これは、運動とメンタルヘルスの関係性を理解するうえで重要な一歩です。この結果が出たことで、運動は、例えほんの少しでも、私たちの気分を改善するのに役立つと改めて断言できます」

 

※この記事は、イギリス版『Runners World』から翻訳されました。