囲碁・井山裕太十段が6期ぶり6度目の就位式 「世界戦でもいい戦いを」と活躍誓う

AI要約

井山裕太十段が大和ハウス杯十段戦五番勝負で優勝し、十段に就位する式典が明治記念館で行われた。

近藤社長や小林覚理事長からの祝辞が述べられ、井山十段は国際棋戦での活躍を誓った。

井山十段は芝野虎丸名人とのシリーズを振り返り、今後の成長に意欲を示した。

囲碁・井山裕太十段が6期ぶり6度目の就位式 「世界戦でもいい戦いを」と活躍誓う

今春打たれた囲碁タイトル戦「大和ハウス杯 第62期十段戦五番勝負」(産経新聞社主催)を制し、6期ぶり6度目の十段を獲得した井山裕太十段(35)=王座・碁聖=の就位式が13日、東京都港区の明治記念館で行われた。井山十段は「世界戦でもいい戦いができるように頑張りたい」と国際棋戦での活躍を誓った。

式典では、日本棋院と関西棋院から十段就位を認める允許(いんきょ)状が授与されたあと、産経新聞社の近藤哲司社長から賞金目録と賞杯が、大和ハウスの泉本圭介執行役員から副賞が贈呈された。

近藤社長は「第4局では今シリーズ屈指の名局が生まれた。世界の舞台でも大いに力を発揮していただきたい」とあいさつ。日本棋院の小林覚理事長は「最強で最高の棋士が井山裕太だと思う。井山さんが世界チャンピオンにならなくて誰がなるんだと囲碁ファンは思っている」と激励した。

今回の五番勝負は、初防衛がかかった芝野虎丸名人(24)とのシリーズ。井山十段は「芝野さんの実力や成長を感じる非常に厳しい五番勝負だったが、最後は運も味方してくれた」と振り返り、「私も30代半ばを迎えて年齢のことを言われるようになったが、下の世代とも戦っていけると結果で示せた。今後も自分自身を磨いていけるよう意識して臨んでいきたい」と語った。