ウクライナ人画家が描いた「青龍」、平和願う絵馬に 京都・八坂神社

AI要約

ウクライナから逃れ日本で暮らしている画家のブチェヴァ・ニナさんが、平和を祈願する青龍の絵馬を八坂神社に奉納した。

ニナさんはロシアによる侵略前から日本の芸術文化に関心を持ち、命がけでウクライナを脱出し、2022年に来日。現在は大阪で暮らしている。

絵馬は日本文化構造学研究会の発案で、龍にはウクライナのドラゴンのイメージを取り入れ、青色と黄色で平和と勝利を表現。八坂神社の龍にあやかり、ポジティブなパワーを込めて制作。

ウクライナ人画家が描いた「青龍」、平和願う絵馬に 京都・八坂神社

ウクライナから逃れ日本で暮らしている画家のブチェヴァ・ニナさんが、平和を祈願する青龍の絵馬を八坂神社(京都市東山区)に奉納した。

ロシアによる侵略開始前から日本の芸術文化に関心を持っていたニナさん。ロシア軍の砲弾が飛び交う中、命がけで占領地域を脱出し、2022(令和4)年9月に来日した。現在は大阪市で暮らしている。

絵馬の奉納はニナさんの生活を支援する日本文化構造学研究会の中村正司さんが発案。油絵を得意するニナさんが胡粉や岩絵の具などを使い、日本の伝統技法にならって手がけた。龍にはウクライナに伝わる「ズミー」というドラゴンのイメージも加えた。ウクライナ国旗の青色と黄色で描かれた龍は宝珠をつかみ、平和と母国の勝利を願う。

八坂神社の本殿は池の上にあり、その池には龍がすんでいると伝わる。そうした経緯を踏まえ、「ポジティブな龍のパワーを表現した」と力を込めたニナさん。野村明義宮司も「龍にあやかり、ウクライナに平和をもたらしてほしい」と歓迎した。

奉納された絵馬は境内の常盤新殿1階ロビーに展示される。また八坂神社では15日、絵馬の青龍がデザインされた御朱印も授与される。(川西健士郎)