喉のはれと止まらない咳が気になったら「桔梗湯」【薬剤師が教える漢方薬辞典】

AI要約

桔梗湯は、風邪に伴う喉の痛みや炎症を鎮める漢方薬であり、風邪を引いた際や喉の痛みがある方に効果的です。

また、喉の使いすぎや乾燥で痛みがある方や、扁桃腺が腫れている方にも適しています。

基本の飲み方は、食前または食間に水または白湯で服用し、一日7.5gを2~3回に分けて服用することが推奨されています。

喉のはれと止まらない咳が気になったら「桔梗湯」【薬剤師が教える漢方薬辞典】

ドラッグストアで陳列されていて、よく目にする漢方薬。

「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。

今回のテーマは、「桔梗湯(ききょうとう)」です。あんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師、碇純子さんに教えてもらいました。

まずは、桔梗湯はどんな方におすすめなのか具体的に解説します。

1.風邪を引いて喉が痛い方

桔梗湯は、風邪に伴う喉の痛みがある方に向いている漢方薬です。腫れや痛み、炎症を鎮めることで、症状を改善します。

体力に関わらず2歳以上の方は服用できるため、多くの方の風邪に伴う喉の痛みに服用できる漢方薬です。

2.喉の使いすぎや乾燥で痛みがある方

喉を使いすぎて痛みがある方や、乾燥で喉が炎症を起こしている方にも向いています。炎症を抑えるとともに、喉に潤いを与え痛みを抑えます。

3.扁桃腺が腫れている方

喉の奥の両側やその周囲が腫れる扁桃炎や扁桃周囲炎の方に向いています。扁桃炎や扁桃周囲炎になると、ものを飲み込むときに強い痛みを伴います。

桔梗湯は、甘草(カンゾウ)と桔梗(キキョウ)から構成されている漢方薬です。これらの生薬が持つ抗炎症作用や抗菌作用により扁桃炎や扁桃周囲炎の症状を改善します。

桔梗湯の効能効果や基本の飲み方を解説します。

1.効能・効果

桔梗湯は、喉の痛みや咳が出る方に用いられる漢方薬です。体力の程度に関わらず、2歳以上であれば使用できるため、幅広い年代の方が服用できるのが特徴です。風邪による喉の痛みや声の出しすぎや乾燥による喉の痛み、咳が出る方に処方されます。

桔梗湯は、喉を潤し、腫れや炎症を鎮めることで症状の改善に働きかけます。扁桃炎や扁桃周囲炎のときにも処方されます。

2.基本の飲み方

桔梗湯は、基本的に食前または食間に水または白湯で服用します。成人の場合、一日7.5gを2~3回に分けて服用します。