ハーバード卒・廣津留すみれ ニュースは「個人の興味関心に沿わずに」チェック!? テレビ出演で心がけていることとは

AI要約

バイオリニストの廣津留すみれさんがテレビの情報番組でコメンテーターを務める姿について語ります。自然体で話すことに心がけ、興味のないトピックにも自分なりの視点でコメントするよう努めています。また、知ったかぶりをせず素直に疑問をぶつける姿勢や、落ち着いた声で情報を伝えるスタイルも特徴的です。

毎週のテレビ出演を通して、ニュースを意識的に追い、世界の問題や出来事に対する理解を深めていると述べています。アメリカやイギリスのメディアを積極的に参照し、緊急事態が発生した際にはCNNなどの情報源を活用しているそうです。

廣津留さんはテレビ番組のコメンテーターとしての役割を大切にし、自分が伝えたい情報を落ち着いた声で伝えることに注力しています。常に新しい情報に敏感であり、議論の場で自分の意見を明確に表現する姿勢を貫いています。

ハーバード卒・廣津留すみれ ニュースは「個人の興味関心に沿わずに」チェック!?  テレビ出演で心がけていることとは

小中高と大分の公立校で学び、米・ハーバード大学、ジュリアード音楽院を卒業・修了したバイオリニストの廣津留すみれさん(30)。その活動は国内外での演奏だけにとどまらず、大学の教壇に立ったり、情報番組のコメンテーターを務めたりと、幅広い。「才女」のひと言では片付けられない廣津留さんに、人間関係から教育やキャリアのことまで、さまざまな悩みや疑問を投げかけていくAERA dot.連載。今回は、情報番組のコメンテーターをはじめとするテレビでの仕事について話を聞いてみた。

* * *

■Q. テレビの情報番組でコメンテーターをされていますが、出演の際に心がけていることはありますか? また、テレビに毎週出演することで変化したことがあれば教えてください。

A. そうですね……、コメンテーターとして心がけているのは自然体でしゃべることでしょうか。興味がないことに対して興味があるフリをしても視聴者には絶対わかってしまうと思うんですよね。番組を見てくださっている方はお気付きかもしれませんが、例えば野球の話題のときに、私は興味津々という感じには見えませんよね?(笑)でもそんな時、たとえ野球については無知でも、自分なりの視点で解釈をするようにしています。

 社会問題に関するトピックについては、個人の興味の問題ではないと思っています。例えば認知症の話題について、いまは自分の身近な人にはいなくても、もしかしたら今後向き合うことになるかもしれません。そうやってどんな話題でも自分とのつながりを意識し、自分事として考えるようにしています。

 もう一つ心がけているのは、知ったかぶりをしないこと。専門家ではない自分がテレビでコメントするのは不思議ではあるのですが、何かしらの意味があるはずだと思いまして。専門的な話は専門家の方に任せ、私は知ったかぶりをせずに自分の疑問を素直にぶつけるのが役割でもあるのかなと思っています。視聴者と同じ立場にいる者として、わからないことは聞こう、と。また、特に意識しているわけではありませんが、自分が伝えたいことを発言するときは、落ち着いて若干低めの声で話しているかもしれません。これは、議論の場が多いアメリカで身についたことの一つで、ハーバード大のディベートでも“感情的にならずに落ち着いた声で話す”が鉄則でした。

 毎週テレビに出演するようになって大きく変わったのは、以前よりも意識してニュースを取り入れるようになったことです。毎日、アプリの通知やメールマガジンに目を通してラインアップをチェックし、気になったものはしっかり読むようにしています。ニュースソースは、「ウォール・ストリート・ジャーナル」や「フィナンシャル・タイムズ」「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」など、アメリカやイギリスのメディアが多いです。ロシアのウクライナ侵攻などの緊急事態が発生した際は、CNNをつけっぱなしにして最新情報が入ってくるようにしていました。もちろん、日本のものも見ていますよ。