「ラニーニャ現象」発生か、台風発生から短期間で接近も 今年は23個前後と予想

AI要約

民間気象会社のウェザーニューズは、今年の台風傾向を発表。台風発生数が平年よりやや少ない23個前後と予想される。

太平洋東部でラニーニャ現象が発生し、日本付近での台風発生可能性が指摘されている。接近までの時間が短くなるため注意が必要。

ラニーニャ現象の影響で台風の寿命が短くなる可能性がある。過去の傾向から、夏後半から秋に台風活動が活発化すると予測されている。

「ラニーニャ現象」発生か、台風発生から短期間で接近も 今年は23個前後と予想

民間気象会社のウェザーニューズは4日、今年の「台風傾向」を発表した。今シーズンの台風発生数は23個前後で、平年の25・1個よりやや少なくなると予想している。夏後半から秋にかけて、太平洋東部の海面水温が平年より低くなる「ラニーニャ現象」が発生し、日本の南の比較的近くで台風が発生する可能性を指摘。台風接近までの時間が短くなるため、台風になる前の熱帯低気圧などを確認し、早めに対策をとるよう注意喚起している。

同社によると、ラニーニャ現象は太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が平年より低くなる現象を指す。ラニーニャ現象が発生した場合、台風の発生位置は平常時よりも西にずれる傾向がある。海面水温が高い海域を通る時間が短くなることで、台風発生から消滅までの寿命が短くなる場合があるという。

また、日本の近海で台風が発生することもあるため、発生から日本への接近までの時間が短くなる可能性もある。

夏の後半か秋(9~11月)にラニーニャ現象が発生した場合、過去の傾向から、夏前半は台風発生域の対流活動が平年より不活発で、後半以降に次第に活発になるという。

台風の発生位置は、東経150度より東の熱帯域で少なくなり、日本の南海上で平年より多くなる見込みだ。また、台風の進路は、フィリピンの東から日本の東海上へ進む台風は少なくなると予測している。