降り続く雨に、なんだか落ち込んで…ほんのり落ち込む心に届く、副作用のない「薬」とは
介護福祉士でイラストレーターの高橋恵子さんの体験から、日常の習慣が気持ちに与える影響について考える
気持ちが落ち込んだときには、気の置けない人との話を大切にすることの有用性
人薬としての人とのつながりの効果について
介護の現場で出会った人から「幸せになる方法」を教わった、と語る介護福祉士でイラストレーターの高橋恵子さん。今度はあなたに、イラストと言葉でメッセージを届けます。
「雨が続いて、毎朝のウォーキングを休みがちになった。
それから、なんだか外に出づらくなって、気持ちが落ち込んでしまったの」
最近、気分がすぐれなかったという人からお話を伺うと、
そのきっかけは、日常のささいなことでした。
思えば、うちの祖母が生前「なにがなんでも毎日歩くの」とかたくななまでに有言実行していたのは、
習慣から離れたときに、不意にやってくるかもしれない気持ちの落ち込みを、
極力、避けるためだったのかもしれません。
とはいえ誰だって時には、気持ちは揺らぐもの。
そんなとき改めて、
気の置けない人とのおしゃべりの大切さを思い知らされるのです。
もちろん、心療内科などを頼るのもひとつの手ですが、
ほんのり心が落ち込むときは、
相手にただ話を頷いて聞いてもらうだけで、
いつのまにか癒えていくことも、しばしばあります。
それは言うなれば、人薬(ひとぐすり)。
効果てきめんで、副作用のない人薬に、
実は誰もがなれるなんて!
なんだか心の奥に温かなあかりが、
ぽっ、と灯(とも)る心地がしませんか?
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》