OpenSSL にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

AI要約

IPAとJPCERT/CCは、OpenSSLにおけるサービス運用妨害の脆弱性についてJVNで発表。

影響を受けるシステムや脆弱性の内容について詳細を説明。

OpenSSL Projectは修正用のcommitを提供し、次回のリリースでパッチを反映予定。

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月17日、OpenSSLにおけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

OpenSSL 3.3

OpenSSL 3.2

OpenSSL 3.1

OpenSSL 3.0

※OpenSSL 1.1.1および1.0.2は本脆弱性の影響を受けない

 OpenSSLには、長すぎるDSA公開キーまたはDSAパラメータをEVP_PKEY_param_check()関数またはEVP_PKEY_public_check()関数でチェックする際に時間を要する問題があり、これらの関数を使用し、信頼できないソースから取得したDSAキーまたはパラメータをチェックするアプリケーションがサービス運用妨害(DoS)状態となる可能性がある。

 OpenSSL Projectでは5月17日現在、本脆弱性の修正のみを目的とした修正は提供しておらず、OpenSSL gitリポジトリにて、下記のcommitを提供している。次回のリリースで今回のパッチを反映予定とのこと。

commit 53ea0648(3.3系ユーザ向け)

commit da343d06(3.2系ユーザ向け)

commit 9c39b385(3.1系ユーザ向け)

commit 3559e868(3.0系ユーザ向け)