シニア層のスマホの所持率は9割超、固定電話を持たない家庭が約半数に達する現状

AI要約

シニア層のスマートフォン利用実態調査によると、9割以上がスマートフォンを所持しており、主に通話や撮影、インターネットを利用していることが分かった。

固定電話の設置率は半数以下であり、健康意識が高いこともあり、歩数計などの健康関連アプリを利用しているシニア層もいる。

家族との連絡手段としてスマートフォンが重要視されており、事務的な機能よりもコミュニケーションや健康管理に重点が置かれている傾向がある。

シニア層のスマホの所持率は9割超、固定電話を持たない家庭が約半数に達する現状

買い物時の決済や交通機関での利用、スケジュール管理、カメラなど多くの機能が備わっているスマートフォンですが、デジタルネイティブではないシニア層の利用実態はどのようになっているのでしょうか。

「シニア向け分譲マンション」の企画・販売を行う株式会社フージャースコーポレーションと、同事業の運営・管理・介護保険事業を行う株式会社フージャースケアデザインは、居住者の50代から80代の男女161名を対象に「スマートフォンの利用実態調査」を実施。さっそく詳細を見ていきましょう。

最初に、スマートフォンを所持しているかどうかを調査。「ご自分用のスマートフォンをお持ちですか?」との質問に、93.8%が「はい」、5.6%が「いいえ」と回答しました。今回の調査対象はシニア向け分譲マンションの居住者なので、家族への連絡手段として必要性を感じている人も多いのかもしれません。家族と同居している人とは条件が異なるかもしれませんが、いずれにしても9割を超える高い所持率であることがわかっています。

一方、「ご自宅に固定電話(携帯電話でないもの)をお持ちですか?」という質問では、52.2%が「はい」、47.8%が「いいえ」と回答。約半数が固定電話を設置していないことがわかりました。実際に、シニア分譲マンションに引っ越す際、固定電話を利用せず携帯電話のみにする居住者も多いようです。

では、スマートフォンを所持しているシニア層はどの機能をよく利用しているのでしょうか。「スマートフォンでよく利用する機能は何ですか?」という質問に対して最も多かった回答は「通話」の78.9%で、次いで2位が「撮影(カメラ/ビデオ)」の61.5%、3位が「インターネット」の49.7%、4位が「アプリ(SNSを含む)」の42.9%、5位が「時計(アラーム/タイマー)」の38.5%という結果に。

また、健康への意識もあってか、6位には「歩数計」が入っており、「メモ」や「ファイル(保存)」といった事務的な機能はあまり使われていない様子でした。