レバノンでの無線機爆発、10年前に販売終了 アイコムは調査

AI要約

アイコムはレバノンの民兵組織「ヒズボラ」が使用していた無線機爆発事件にコメント

事件で使用されたIC-V82は10年前に販売終了、出荷されていない

アイコムは厳格な輸出管理を行い、すべての無線機を和歌山県で生産

レバノンでの無線機爆発、10年前に販売終了 アイコムは調査

無線機メーカーのアイコムは、18日未明にレバノンの民兵組織「ヒズボラ」が使用していた無線機が爆発した事件について、コメントを発表した。報道では同社のロゴが入った無線機」が使われたとされているが、当該無線機(IC-V82)は10年前に販売終了しており、同社が出荷した製品かどうかは確認できないとしている。

IC-V82は、2004年から2014年10月にかけて中東を含む海外向けに生産・出荷していたハンディ型無線機。約10年前に終売しており、それ以降出荷は行なっていない。すでに本体用のバッテリーの生産も終売し、(爆発した無線機には)偽造品防止のためのホログラムシールが貼付されておらず、同社が出荷した製品かどうかも確認できないという。

海外向け製品については、正規販売代理店にのみ販売しており、これは経済産業省が定める安全保障貿易管理の規定に基づく輸出プログラム(アイコム安全保障貿易管理プログラム)を策定したうえで出荷されたもので、厳格な輸出管理が行なわれている。

同社の無線機は、すべて和歌山県にある生産子会社・和歌山アイコム株式会社でISO9001/14001/27001に基づく厳格な管理体制のもとで生産されており、規定の部品以外は使用されていない。また、すべての無線機は同工場で生産しており、海外での生産は行なっていない。

同社では引き続き、新しい情報が分かり次第、ホームページ上で公開するとしている。