中間管理職の約8割が月に1回以上の頻度で「燃え尽き症候群」を経験【mento調べ】

AI要約

ミドルマネージャーの実態調査結果をまとめると、負担が大きいと感じる人が68.0%に上り、孤独を感じる人も63.2%いることが明らかになった。さらに、バーンアウトの頻度も高く、会社への支援としては管理職同士の交流や相談が重要視されている。

調査では、ハラスメントへの警戒や働き方改革の影響、キャリア自律の必要性が負担増加の背景として挙げられている。また、孤独を感じる要因には上司と部下との板挟みや本音を打ち明けられる相手の不在が挙げられている。

調査は2024年7月に行われ、中間管理職の1,075人が回答。管理職同士のコミュニケーションを強化する必要性やバーンアウトの予防策が必要とされている。

中間管理職の約8割が月に1回以上の頻度で「燃え尽き症候群」を経験【mento調べ】

mentoは、「ミドルマネージャー実態調査2024」を実施した。ミドルマネージャーの悩みやストレスなどについて、100名以上企業の中間管理職1,075人に聞いている。

 

まず、マネージャーの職務内容について、負担が大きいと感じているかを聞くと、とても大きい・どちらかというと大きいなどを合わせて68.0%の人が「負担が大きい」と回答した。

負担が大きくなっている背景としては、「ハラスメントに気を付ける必要性が増している」が37.3%で最も多く、ついで「働き方改革で部下の業務時間が減った分、管理職に負担が寄っている」が34.7%、「キャリア自律で部下の一人ひとりのキャリアを考える必要が高まっている」が29.3%と続いた。

 

続いて、マネージャーとして孤独を感じることがあるかを聞くと、合計で63.2%が「孤独を感じる」と回答した。

孤独を感じる要因としては、「上司と部下との板挟みになっているため」が41.9%で頭一つ抜けており、以下「マネージャーとしての振る舞いが求められる」「本音を打ち明けられる人がいない」と続いた。

 

また、精神的・肉体的に燃え尽きてしまった状態を指す「バーンアウト(燃え尽き症候群)」※が発生する頻度を聞いたところ、合計で83.2%の人が「月に1回以上」と回答した。

※バーンアウトの感情

情緒的消耗:業務を終えた後、精神的にぐったりしていると感じる

脱人格化:業務を進める中で、周囲の人達に対して無関心になっている、諦めていると感じる

達成感の低下:業務を進めるうえで、自分の役割を果たせていないと感じる

会社に対して求めている支援としては、「管理職同士の交流・相談」が32.2%で最も多く、以下「社外の専門家によるコーチング」「社内メンターへの相談」などが上位になった。

 

・【調査期間】2024年7月29日~2024年7月30日

・【調査対象】100名以上企業の中間管理職(課長・部長・事業部長)

・【有効回答数】1,075人

・【調査方法】webアンケート(ジャストシステム)