アリゾナ州予備選、親暗号資産のアンサリ氏が39票差の僅差で勝利

AI要約

アリゾナ州の民主党予備選挙で39票差でヤッサミン・アンサリ氏が勝利した。

アンサリ氏は暗号資産支持者であり、友好的な規制を推進する議会メンバーになる可能性が高い。

フェアシェイクがアンサリ氏を支援し、暗号資産業界の影響力を示す1200万ドルの投資を計画している。

アリゾナ州予備選、親暗号資産のアンサリ氏が39票差の僅差で勝利

アリゾナ州の民主党予備選挙の結果が、自動再集計によって20日に確認され、ヤッサミン・アンサリ(Yassamin Ansari)氏がわずか39票差で勝利した。これにより、来年もう1人の暗号資産(仮想通貨)支持者が議会に登場する可能性が高まっている。アリゾナ州フェニックスの元副市長であるアンサリ氏は、民主党が強く支持される選挙区で総選挙に臨むため、米国の暗号資産分野に友好的な規制を支持する議会メンバーに加わるチャンスは十分にある。

同州で7月30日に予備選挙が開始してから数日間で、民主党の対立候補であるエリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州選出)の支持を受けるラケル・テラン(Raquel Terán)氏に対するアンサリ氏のリードは縮小。67票差から42票差に縮まり、裁判所の監視下で再集計が行われた後、最終的に39票差となった。

暗号資産業界の主要なPAC(政治行動委員会)である「フェアシェイク(Fairshake)」は、約140万ドル(約2億300万円、1ドル145円換算)を広告に投じ、アンサリ氏を支援。この関係は、対立候補から強い批判を受けた。

「議会に参加して党派を超えて協力し、イノベーションを受け入れて経済を成長させるリーダーを支援できたことを我々は誇りに思う」とフェアシェイクの広報担当者、ジョシュ・ブラスト(Josh Vlasto)氏は述べた。

フェアシェイクとそれに関連するスーパーPACは、11月の総選挙に目を向け、これまでに21もの議会予備選挙に資金を投じてきた。最も注目されるのは、暗号資産業界を監視する上院の法案に対する動きに抵抗してきた上院銀行委員会の委員長、シェロッド・ブラウン(Sherrod Brown)上院議員(民主党)を落選させるために1200万ドル(約17億4000万円)を投じる計画だ。

|翻訳・編集:廣瀬優香|画像:アリゾナ州の民主党下院議員候補のヤッサミン・アンサリ氏(Gage Skidmore/Flickr)|原文:Crypto-backed Candidate Ansari Narrowly Wins Arizona Primary By 39 Votes