テザー「USDT」、アプトス上に発行へ

AI要約

テザー社がアプトスのネットワーク上でUSDTを発行することが決定された。

アプトスは、Move言語を採用したブロックチェーンで、安全かつ効率的なトランザクションを可能にしている。

USDTは1米ドルの価値を保つステーブルコインで、幅広い暗号資産の手段として利用されている。

テザー「USDT」、アプトス上に発行へ

米ドルペッグのステーブルコイン「テザー(USDT)」が、アプトス(Aptos)のネットワーク上で発行される予定だ。「USDT」発行元のテザー社(Tether Operations)およびセロ財団(Celo Foundation)が8月19日発表した。対応開始は近日中とのこと。

アプトスは、「Move」言語を採用したレイヤー1ブロックチェーン。並列処理、パイプラインおよびモジュラー技術を用いて、安全かつ効率的なトランザクションの実行を可能としている。なお「Move」は、メタ(旧:フェイスブック)が2019年に「リブラ(Libra)」として発足したステーブルコインプロジェクト「ディエム(Diem)」のチームが開発したスマートコントラクト言語だ。

テザー社によると同チェーンの1日あたりの平均アクティブ ユーザー数は1月の96,000人から7月には170,000人に増加したとのこと。さらに5 月には、1日で1億5,700万件のトランザクションが処理されたとのこと。

なおアプトスの開発は、ディエムの開発チームに所属していたモー・シャイフ(Mo Shaikh)氏とエイブリー・チン(Avery Ching)氏が共同創業したアプトスラボ(Aptoslabs)が主導している。

テザー社は「USDTをアプトスのブロックチェーンに統合すると、ガス料金が極めて低額になるという利点も得られる」とし、これにより、取引コストが大幅に削減され、マイクロトランザクションから大規模なエンタープライズオペレーションまで、より幅広いユース ケースで経済的に実行可能になると伝えた。

テザー社発行の「USDT」は、1米ドルの価値を一定に保つように設計されたステーブルコイン。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)等、他の暗号資産の価格変動にさらされることなく、暗号資産として資金を移動させる手段として広く利用されている。

なお「USDT」は、全暗号資産の時価総額でBTC、ETHに続き3位となっている。ステーブルコインではトップの時価総額を誇る(2位のステーブルコインはUSDC)。 ・現在「USDT」は、アバランチ(Avalanche)やイーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、リキッドネットワーク(Liquid Network)、コスモス(Cosmos)、テゾス(Tezos)、トロン(Tron)、ニア(Near)、ポルカドット(Polkadot Asset Hub)、セロ(Celo)、トン(Ton)、アルゴランド(Algorand)、イオス(EOS)、オムニレイヤー(OmniLayer)、ビットコインキャッシュSLP(BCH-SLP)、クサマネットワーク(Kusama Network)に対応している。

ただしクサマ、ビットコインキャッシュ、オムニ、アルゴランド、イオスについては、新規発行が終了している。