TDCソフト、UI設計支援の生成AIアプリを無償公開

AI要約

TDCソフトがユーザーインターフェースの設計に役立つ生成AIアプリ「しつもんクラフト」β版をリリース。

アプリはUXデザイナーが質問作成に要する時間を削減し、生産性向上をサポート。

今後はさらなる機能強化や有償版のリリースも予定している。

TDCソフト、UI設計支援の生成AIアプリを無償公開

 TDCソフトは、ユーザーインターフェース(UI)の設計においてデザイナーがユーザーから適切なニーズを引き出すための質問作成を支援する生成AIアプリ「しつもんクラフト」β版をリリースした。無料で利用できる。

 しつもんクラフトでは、米OpenAIの「ChatGPT」、ビジュアルコラボレーション基盤の「Miro」、同社のユーザー体験(UX)デザインのノウハウを組み合わせており、UIのデザイナーがユーザーからUIに対するニーズを的確に引き出すための質の高い質問を生成する。これによって質問作成に要する時間や、経験豊富なUXデザイナーによるレビューの時間を削減して、生産性を向上できるという。

 また、同アプリを1on1ミーティングなどの対話にも活用でき、業界や業務に関する知識がなくてもすぐにニーズをヒアリングするインタビューなどの準備を進められるとしている。

 TDCソフトは、これまでの経験からUIデザイナーの育成や教育においてデザインの習得が難しく、デザインの品質が担当者の経験や知識、スキルに大きく左右されると指摘。特に、ユーザーの潜在的なニーズを把握することがUXデザインの質を大きく左右し、ニーズを把握するためのユーザーインタビューで、いかに相手の情報を引き出せるかが鍵になると説明している。

 今回のアプリは、個人特有の素質やスキルに関係なく誰もがデザイナーのように相手の潜在ニーズを把握できるよう質問の生成を支援するという。今後はさらなる機能の強化や有償版のリリースも予定している。