コミケ直前に界隈混乱…とらのあながVISAなど取引停止へ「JCB以外全滅」クレカ規制状況をおさらい

AI要約

通信販売サービスで提供している決済機能において、VISA・Mastercardブランドでのクレジットカード取引が終了することが発表される。

大型即売会の周辺での影響や他のクリエイターサービスでも同様の停止が相次いでいる状況。

国内クリエイターサービスの中での停止や対応状況、混乱が拡大している状況。

コミケ直前に界隈混乱…とらのあながVISAなど取引停止へ「JCB以外全滅」クレカ規制状況をおさらい

同人ショップ「とらのあな」は21日、通信販売サービスで提供している決済機能において、VISA・Mastercardブランドでのクレジットカード取引を8月12日をもって終了すると発表。明日からコミックマーケット開催が控えるなかでの発表に驚きの声が寄せられている。

運営会社が9日に発表したお知らせによれば、8月12日終日にて「Visa、Mastercard クレジットカードのご利用を停止せざるを得ない状況」になったことを伝えた。今後はいずれのブランドでないJCB、American Express、Diners Clubブランドのクレジットカードを使用するよう呼びかけている。

とらのあな通信販売では個人クリエイターやサークル活動で制作された同人誌や同人CD類が主に取引されており、コミックマーケットのような大型即売会の周辺では新刊の「委託販売」を開始するサークルも多い。幸い、両ブランドの決済処理はコミックマーケット104の最終日となっているため、該当するクレジットカードを利用する方はその日までに購入、決済を行う必要がある。

とらのあなをめぐっては、本年5月にグループ企業が運営するクリエイター支援プラットフォーム「ファンティア」でも同様にVISA・Mastercardブランド対応の一時停止を実施しており、今回の件で中核サービスにも波及した。

また、クレジットカード決済をめぐっては、直近数ヶ月より同様のクリエイター関連サービスが相次いで「複数ブランドの取引停止」に陥る事態が発生しており、直近にも通販関連では「FANZA同人」「DLsite」などが、動画配信サービスは「ニコニコ」が影響している。

一部では「国内系(JCB)のみ取引継続」「国際系3ブランドは当面の間停止」と苦境に立たされており、混乱が広がっている。以下、現在確認できている国内クリエイター系サービスでの対応状況を共有する。一部サービスでは、電子マネー系を経由した決済が提供されているので状況に応じて利用されたい。

■DLsite:2次元総合ダウンロードサイト

→JCB(その他ブランドは取引停止)

■FANZA同人:ダウンロード販売サイト

→VISA取引停止

※MasterCardはDMM.com系全面不可

■ニコニコ

→JCB(その他ブランドは取引停止)

※プレミアム会員費支払いが対象、現在復旧対応中

■H-NEXT:U-NEXTの成人向け動画サービス

→VISA/MasterCard取引停止

■ファンティア:クリエイター支援プラットフォー厶

→VISA/MasterCard取引停止