OpenAI共同創業者のシュルマン氏、退職してAnthropicへ

AI要約

OpenAIの共同創業者、John Schulman氏が退職し、AIスタートアップのAnthropicに転職することを発表。

同氏は、OpenAIでアラインメント研究に従事していたが、個人的な理由から退職を決めた。

また、別の共同創業者であるGreg Brockman氏も2024年末まで長期休暇を取ると発表。

 「ChatGPT」を手掛けるOpenAIの共同創業者、John Schulman氏が米国時間8月5日、ソーシャルメディア「X」への投稿で退職を発表した。

 AIアラインメント(AIを人間の意図や価値観に沿うものにすること)の取り組みに集中し、技術的な実務に戻るため、AIスタートアップのAnthropicに転職するという。

 同氏は、OpenAIでアラインメント研究への支援が不十分だったわけではなく、同社の経営陣はこの取り組みに多大な力を注いでおり、退職はあくまでも個人的な理由によるものだとした。OpenAIでの経験は非常に楽しいものだったとして、共同創業者のSam Altman氏らに感謝の意を表した。

 Altman氏はこの投稿に返信し、Schulman氏への感謝と敬意を示すとともに、2015年にカリフォルニア大学バークレー校のカフェで初めて同氏と会い、AGIについて語り合ったというエピソードも紹介している。

 また、別の共同創業者であるGreg Brockman氏は同日、2024年末まで長期休暇を取ると発表した。「9年前のOpenAI創業以来、初めてリラックスできる。ミッション達成まではほど遠い。安全なAGI(汎用人工知能)を開発しなければならない」(同氏)