アイリス・エナジーは上場ビットコインマイニング企業の最大手になる:カナコード

AI要約

アイリス・エナジーは、テキサス州チャイルドレスで高性能コンピューティング(HPC)を試験運用し、ビットコイン(BTC)マイニング企業としてトップに立つ可能性があると報告された。

アイリスは、510MWのデータセンターを建設し、AIやHPCとの契約を締結し、さらなる成長を目指している。

ビットコインマイニング以外の用途にも注力し、インフラを活用する機会を探っている。

アイリス・エナジーは上場ビットコインマイニング企業の最大手になる:カナコード

アイリス・エナジー(Iris Energy)は、テキサス州チャイルドレスで今年後半に試験運用を開始する高性能コンピューティング(HPC)のオプションも考慮すれば、最も効率的な上場ビットコイン(BTC)マイニング企業の一つになると、ブローカーのカナコード・ジェニュイティ(Canaccord Genuity)は7月23日の調査報告書で述べた。

オーストラリアのシドニーに本拠を置くアイリスは事業を拡大しているが、これほどの高性能な設備を所有するビットコインマイニング業者はほとんどいないと報告書は述べている。

「同社は2024年までに510メガワット(MW)のデータセンターを建設し、2160MWの電力容量を確保し、さらに1ギガワット(GW)以上の開発パイプラインを持っている」とジョセフ・ヴァフィ(Joseph Vafi)氏率いるアナリストは書いている。

カナコードは、アイリスの目標株価を12ドルから15ドルに引き上げ、買い推奨を維持した。アイリスの株価は、24日のナスダックでの取引開始時点で1.6%高の11.06ドルだった。

コア・サイエンティフィック(Core Scientific)と人工知能(AI)・クラウドコンピューティング企業コアウィーブ(CoreWeave)の契約を受け、ここ数カ月でマイニング株が再評価されている。これは、AIとHPCがビットコインマイニングサイトにとってよい代替事業となり、より収益性の高い利用事例になると市場が考えていることを示唆しているとJPモルガン(JPMorgan)は先週の報告書で述べている。

今月初め、アイリス・エナジーの株価は、ショートセラーがチルドレスの拠点はAIやHPCのホストに適していないと発言した後、14%下落した。株価は依然として、下落前の約14ドルの水準を大きく下回っている。

アイリスは主にインフラ企業であるため、「経営陣は、ビットコインのマイニング以外の用途にもデータセンターの活用を拡大する好機ととらえ、電力、冷却、ネットワークの観点からも十分な準備をしているだろう」とカナコードは記している。

ビットコインマイニングはアイリス・エナジーにとって、その価値を実証済みの事業であり、インフラの増強にも費用面で役に立つと報告書には記されている。

同社が構築するインフラを収益化する方法には、「ビットコインマイニング、AIクラウド、AIコロケーション」など、いくつかの方法があると同報告書は付け加えている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Iris Energy Is Positioned to Become One of the Biggest Listed Bitcoin Miners: Canaccord